2017年9月21日 (木)

中秋の月餅

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ちょっと前に過ぎてしまったのかと思ったら、今年の十五夜は10月4日なんですってね。そんなに遅いのもアリなんだ? びっくり。

中秋の名月のシーズンに、中国では月見をしながら月餅を食べるという伝統があるのだそうです。

前にも書いたけど、大江戸は月餅が大好き。

で、まずは横浜中華街・同發の黒餡小月餅、ミックスナッツ小月餅、ココナッツ小月餅です。みんなそれぞれのおいしさがありますね。大江戸は中華餡が結構好きですし、ココナッツも好きなんです。「小」と言っても、中村屋の月餅ぐらいの大きさはありますよ。

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同發でもう一つ買ったのが、こちらの「中華たいやき」。

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まあ、こちらも小月餅ぐらいのサイズなので、日本のたいやきに較べると小ぶりですね。中は(一応しっぽまで)あんこが入ってます。だけど、あんまりうまいものではなかったですねえ。これなら月餅食べた方がいいです。

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で、こっちは新宿のハイアット・リージェンシー・ホテルに入っている高級中華の翡翠宮さんの月餅。かなり小ぶりです。

それぞれ翡翠宮の「翡」「翠」「宮」の文字が刻印されています。

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順に「蓮の実餡」「黒糖入り小豆餡」「栗餡」となっています。それぞれ、いかにも高級な味だっていうクォリティはわかりますが、大江戸的にはどれも今一つでした。小豆餡も、黒糖にしない方がいいのにねえって感じでした。

大江戸は中村屋の月餅が結構好きでして・・・。あんなもんでいいんですよ、しょせん月餅なんですから。

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2017年9月20日 (水)

「エイリアン コヴェナント」:1作目の恐怖はいずこ?

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映画『エイリアン コヴェナント』って、リドリー・スコットが手がけた正統派の前日譚の割には、なんか違うんですよねえ。まあ40年近くたっているわけなので、VFXの技術も違えば、観客のホラーやクリーチャーに対する「目」も違って当然なのですが、なんか『エイリアン』の本質であった「恐怖」ってもんが、抜け落ちちゃってる気がしてなりません。見えなくて、得体の知れない、理解不可能な恐怖がひたすら暴力的に襲ってくることの凄さが、ほとんど消えちゃっていると思います(いくら残酷な描写をしようとも)。

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それだからこそ第1作の凄さが、改めて認識されます。結局は同じことを変奏しているのだし、だったらむしろ数か月前に公開された『ライフ』の方が面白いんじゃね?って感じです。 終盤のマイケル・ファスベンダーがらみの場面なんて、静かでゆったりし過ぎていて、本作にとってマイナスでしかないような気がするのですが、監督にとっては「キモ」なんでしょうねえ。まあ確かにいつまでも40年前と同じことやってたら、それは進歩がないってことになっちゃうんでしょうし・・・。 それにしてもリドリー・スコットって結局、『エイリアン』に捧げた人生みたいになっちゃいましたよねえ。

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なんか「白エイリアン」(白あんみたいですね)が出て消て、それはそれでキモイんですけど、やっぱり「黒エイリアン」(黒あん)の不気味な怖さと強さは足りないですよねえ(体も小さいし)。

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1作目のシガーニー・ウィーバーから『プロメテウス』のノオミ・ラパスまで、このシリーズでは強い女性が体を張って大活躍して来ました。でも本作のキャサリン・ウォーターストンって、活躍も中途半端ならルックス的にもショートカットにした山瀬まみみたいで、もっさりしております。この顔も、緊張感を失わせる一因ではないでしょうか。

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2017年9月19日 (火)

「ドリーム」:先人の苦労を知るべし

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映画『ドリーム』を試写会で観ました。原題は“Hidden Figures”。数学に関わる物語なので、「隠された数字」という意味もありますが、「(華やかな宇宙計画の陰に)隠された人々」って意味とのダブル・ミーニングになっておりますね。 面白かったです。感動させてくれます。終映後には拍手が起きました。

『ムーンライト』がアカデミー作品賞を獲って、本作はノミネートだけでしたけど、あと10年、20年たった時にどちらが残っていくかが楽しみです。こちらは古典的で堂々たる映画らしい名作であり、『ムーンライト』は繊細な新しさですからねえ。

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とにかく2時間7分、ダレ場なし。実話をもとにしながら、見事なフィクションを構築しています。観る側は、安心して映画に身を任せながら、笑ったり怒ったり泣いたりすれば良いのです。新進のセオドア・モルフィ(監督・脚本・製作)さん、やりますね。そしてハリウッドって、常に自らの過去の恥部をさらすことに躊躇しないところが偉いと思います(日本の場合、なかなかそうはいかないですから)。

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それにしても、これだけの天才にしてからがここまでの苦労と屈辱にまみれねばならなかったのですから、いわんや普通の人々は・・・ですよね。有色人種用のトイレまでハーフ・マイル(約800m)って・・・! 1960年代の話です、これ。50年かそこらで、いや20年ぐらいで時代はガラリと変わってしまいましたからね。黒人の地位にしても、男女間の差別にしても。もちろん、今なおどちらの問題も、解決されない差別をたくさん残しています。でも、止まっている車は動き出すまでが大変な労力を必要とし、動き出すと後は滑らかに進んでいくものなのです。先人の苦労を知るべし、ですね。

あれだけの天才(たち)を戦力化しないってのは大きな損失だと、誰にだってわかりそうなものですが、なかなかそうはならなかったようですね。現在の目で見れば、「なんて愚かな」と思うことでも、リアルタイムでその流れの中にいると、わからないってことなんでしょうね。 でも少なくとも、「一歩引いた視点で、できるだけ客観的に物事を見てみる努力をしよう」とか「つとめて公平でニュートラルに、物事を判断しなくては」とか「変える勇気を持とう」とか思わせてくれる作品でありました。仕事をする人必見です!

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2017年9月18日 (月)

「奥田民生になりたいボーイと出会う男すべて狂わせるガール」:汚れつちまつた悲しみに

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映画『奥田民生になりたいボーイと出会う男すべて狂わせるガール』は、大根仁らしいポップで都会派の感覚に溢れたコメディー。そして、またもギョーカイものです。楽しいです。笑えます。よく出来てます。マンガが原作なのだそうですが、完全に大根ワールドにしちゃってます。この計算された軽薄さ、嫌いじゃありません。ってゆーか、好きです。

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原作は知らないけど、映画としては妻夫木聡と水原希子のキャスティングが見事にハマりました。妻夫木の情けなさ、ダメさ、でもその中にあるちょっとの真実みたいなもの。水原の「男を掌で転がす」小悪魔的な演技性と、でもこういう風にしか生きられないんだろうなあ、この人という感じ。まあ、彼女のようにしていたら、終盤のような事件が起きるのも当然と言えば当然でしょう。

359752_003(以降ネタバレあり) 終盤、4人の位置を結べば十字架になるように配置されたり、狂わせガールは「みんながそうして欲しいようにしただけ」だという空っぽの器ぶりを見せるなど、まるで『三度目の殺人』じゃないかと思ったら、いつも鋭い佐藤秀さんのブログでも同様の指摘をなさっていました↓

http://blog.livedoor.jp/y0780121/archives/50865384.html

まああの作品も、もしかしたら広瀬すずが狂わせガールだったのかもってところはありますからねえ。

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ラストのコーロキ(妻夫木)の涙は、あたかも「汚れつちまつた悲しみに」って感じで、大人にはちょっとしみるところがありました。実はここらが、大根仁の真骨頂なわけです。

エンドクレジットの映像は、着衣の妻夫木聡が東京湾を泳いでいるスローモーションです。これ、映画『コミック雑誌なんていらない』と同名の内田裕也(同映画主演)のアルバムのジャケット写真であり、同じ頃パルコのTVCMで使われた映像=着衣の内田裕也がNYのハドソン・リバーを泳いでいるスローモーション とまるで同じ感覚です※。大根さん流のオマージュなんでしょうね。まあ、確かに「俺にはコミック雑誌なんていらない 俺の周りはマンガだから(作詞:内田裕也)」ってな話ではありましたけどね、本作も。

※映画『コミック雑誌なんかいらない』の本編内には、泳ぐ内田のシーンはありません。

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2017年9月17日 (日)

「三度目の殺人」:挑戦的なモヤモヤ感

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映画『三度目の殺人』は、かなりの曲者。東宝の、福山雅治/役所広司・広瀬すず主演のメジャー作で、こんなのやっちゃっていいんでしょうかねえ。ってぐらい、観終わってモヤモヤする作品。あの件も、あっちの件も、謎の回収を行わず、観客に判断を委ねた形。普通の娯楽映画だと思って観ていると、面食らうはずです。小生はまあ「あー、是枝さん、チャレンジングだなあ」と思って観てましたけど・・・。

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主役三人に限らず、吉田鋼太郎や斉藤由貴、橋爪功、市川実日子らも含めて、役者たちの芝居合戦です。中でもやはり得体の知れない「空(うつ)ろな男」を演じる役所広司が、「引きの芝居」で只ならぬ空気を発散します。接見もの(?)ってことで、『羊たちの沈黙』のハンニバル・レクター博士をやや思わせたりもします。彼と福山の弁護士が接見室のガラスの両側から手のひらを合わせる場面は、あたかも牢の檻ごしにレクターとクラリスの指がからまる名場面を連想させるものでした。

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これ、是枝裕和監督のオリジナル脚本なのですが、さすがですよね。殺人事件の捜査を通して人間に迫るなどという、『飢餓海峡』とか『砂の器』みたいな、日本映画の衣鉢を継ぐ物語を構築しながら、実はそこから離れた独自の道を歩んでいます。ダイアローグもうまいし、いい台詞いっぱいありますよ。容疑者に接するうちに、自分というものが崩れていく福山の変化だとか、うまいですねえ。

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(以降ややネタバレあり) この映画、ヴェネチア映画祭では「黒澤明の『羅生門』の伝統を受け継ぐ」云々と言われたそうですが、確かに二転三転する「藪の中」感は、そうかも知れませんね。そして本当の真実なんてものは存在せず、それぞれの人がそう思いたい「真実」があるのみってあたり、なかなかオトナな映画です。 役所広司とガラスに映った福山の顔が二重写しになるという示唆に富んだ場面がありましたが、本作の斉藤由貴も現在巷を賑わせている不倫騒動とダブって見えて、何か妙な気分でありました。

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2017年9月16日 (土)

雨観戦はつらいけど、湘南無失点勝利!

_20170916_221307雨中のサッカー観戦って嫌いです。ポンチョ着ながら、暑くても寒くても大変です。特に、ここShonan BMWスタジアム平塚においては。なぜなら観客席の95%以上(推定)に屋根がついておりませんから。

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ポンチョって、視界が狭くなるし、動きにくいし、飲食できないし、撮影もしにくいし、蒸れるし、帰ってから乾かすのが面倒だし、キライなんです。

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それでも、ベルマーレの試合に行くのは4週間ぶりだし、せっかくの3連休だしってわけで、参戦したのです。台風もまだ到着しないので、ずっと小雨って予報でしたし。

_20170916_221720試合は湘南ベルマーレvs.カマタマーレ讃岐。前半32分のアンドレバイアの1点を守り抜いての1-0で、湘南が勝ったから、まだ雨中観戦がむくわれたってもんです(これで負けたりしたら、風邪ひいちゃいそうです)。

今日の収穫は久々先発の日焼けした神谷優太が、泥臭くボールを追い回し続けて、一皮むけた雰囲気があったこと。できれば1点取ってもらいたかったところです。

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ごひいきの20番・坪井慶介選手は64分から出場。ここのところ(途中出場ですが)出番が増えているのは喜ばしいところです。コーチングの声を出しながら、ラインを高く保って、無失点勝利に貢献しました。この日は38歳のお誕生日なのでありました。

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これでベルマーレは、7月22日の山形戦での敗戦以来、9試合負けなしです。こうなったら、もうシーズン最後まであと9試合、負けなしで行っちゃいましょう。来シーズンのためにも。

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讃岐には元湘南の馬場賢治選手、永田亮太選手がいたのですが、小生がスタジアムを出た所で、サポーターの「♪ばーばけーんーじー、平塚のーおーとーこー」のチャントが歌われていたところから察すると、少なくとも馬場はサポ席に挨拶に来たんでしょうね。

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残り9試合で、2位長崎との勝ち点差は11。もう大丈夫って感じです。いつ昇格が決まるのか、いつ優勝が決まるのか、そんな季節が近づいてまいりました。

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2017年9月15日 (金)

「リサ・ラーソン展」@松屋銀座

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松屋銀座で『リサ・ラーソン展』(~9/25)を観ました。

リサ・ラーソンと言えば、赤シマシマのネコの絵っていうような認識だったのですが、いやいやどうしてどうして、立派な陶芸家さんなのでした。

1931年生まれの彼女の生涯の「陶芸作家」としての代表作(まだ現役ですが)190点を展観します。

ネコあり、家族あり、男と女あり、抽象あり、四角いのあり・・・と、モチーフが変われども、ラーソンらしさは一貫しています。つまり、なんともほっこりした性格の良さに溢れているのです。会場内にリサ・ラーソン本人の映像が流れていましたが、実に作品と共通した素敵なおばちゃんなのでした。性格良さそうで。

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そんな彼女が、「今度生まれて来た時には日本人になりたい」と言っていたのが印象的でした。

で、ここの会場は出口のグッズ・コーナーがいつも凄いのですが、今回はハンパ無かったっす。

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クリアファイルや一筆箋、ポストカード、ノート、マグカップなどの基本商品に加えて、手ぬぐい、バッグ、衣服、トレイ、お皿、タオルなどなどに加えて、大小の陶器(ラーソン作品のレプリカ。結構値も張ります)まであるのです。小生はもともと買うつもりがないので、なんとか踏み留まりましたが、展覧会で気分がアガッてるところにこんなもん見たら、もうひとたまりもないって感じの圧倒的品ぞろえでした。あ、あれも、キャー!これもと、気がついたら散財していそうですね。うーむ。

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2017年9月14日 (木)

時代

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しばらく前にマクドナルドに行ったら、プレイスマット(トレーの上に敷くあの紙ね)がこんなのになっていました。

「クルーになろう。」、つまりアルバイト募集の広告なんですけど、絵をよく見ると、若者に混ざって年配の方々が描かれているんですよね。

画像を拡大してもらえるとわかるかと思いますが、8人中3人がご年配のクルーです(女×1、男×2)。

実際その日カウンターで承ってくれた人も、推定70歳ぐらいのしゃれた雰囲気の男性でした。

その昔、マクドナルドのクルーが学生バイトばかりだった頃には、アメリカのマックで中高年の女性クルーを見て、随分と違和感を感じたものですが、日本もそういう時代になっておりますね。 と言うよりもむしろ若い人不足、労働力不足の時代なのでしょう。飲食業、サービス業では(東京では既にそうですが)、これから外国人と高齢者を活用していかないと、成り立ちませんから(あとはロボットですね)。

まあ言葉を変えれば、「いつまでも働き続けなければいけない時代」がやって来ようとしているのでもあるんですけどね。

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2017年9月13日 (水)

新富町・鈴木ビルからのGODZILLA

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新富町駅のそばにこんなレトロな建物があったんですねえ。

地味な場所とは言え、何度か前を通りかかっていたのに気がつかなかったとは、なんて節穴マナコだ!と我ながらあきれております。

下ばっかり見て歩いてたのかなあ。

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メインの建物の右にあるのは3階建ての小規模な建物。

看板部分に「岩瀬博美商店」と書いてあります。看板両脇のランプもいい感じです。

もう営業はしていないのかなあ。そもそも何の商店なのかなあ。

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そしてメインの4階建て+屋根裏部屋(ペントハウス?)の見事な建築こそは、かの「鈴木ビル」なのでありました。

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そう、よく雑誌の「銀座地区のレトロ建築」などの特集に出て来るビルが、実はこいつだったのです。

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昭和4(1929)年に建てられたようですね。

塗り替えたのでしょうけれど、いい茶色に輝いています。

出窓、丸窓、レリーフなどなど、素敵な意匠に溢れています。やり過ぎぐらいに、いろんなことやってます。

いやー、見飽きない、密度の濃い、素晴らしい建築です。

_20170913_221121 で、その2-3軒左にこんな平家が(「へいけ」じゃないよ、「ひらや」だよ)!

いや、平家も珍しいけど、この奇ッ怪なる樹木は何なのでありましょうや! 

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このガリガリギザギザのとんがり具合が何かに似てるなあと思ったのですが・・・、そう、アレでした。

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所替わって新宿副都心の住友三角ビルにワープして気がつきました。

ゴジラっぽいですよね、アレ。 似てるでしょ。

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よく見れば、「新宿観光特使 GODZILLA」と書いてあります。そうだったんですね?

しかもこのビジュアルは、11月17日公開のアニメーション映画『GODZILLA 怪獣惑星』ではありませんか。ま、過大な期待はしておりませんが、それなりに楽しみではあります。

そもそも、ゴジラよりもキングギドラっぽいという見方もあるのでしょうけれど・・・。

 

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2017年9月12日 (火)

「あさひなぐ」:笑える「青春なぎなた映画」

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映画『あさひなぐ』を試写会で観ました。

大江戸的には、ポスターの西野七瀬のメガネ姿に魅かれて心待ちにしていたのですが、まあメガネ姿に関しては可愛く見えるショットもあり、イケてないショットもありって感じでした。むしろその振れ幅の大きさが不思議で、ずーっと「何故だろう?」と考えていたのですが、答えは出ずじまい。いずれにせよ、本年度のBESTメガネっ娘賞は、『ひよっこ』の澄子(松本穂香)でキマリですからね。←なんのこっちゃ

でも面白かったです。しっかり笑えました。作品の作りとしては、典型的な「ポンコツ・チームが頑張って、奇跡的な勝利を勝ち取りましたー!」ってタイプ(『がんばれ!ベアーズ』型とも言います)なのですが、成功の理由があるのです。それは、①モチーフにしているスポーツの訓練と試合をきっちり描いていること、②特に苦しい訓練をしっかり描いて、成長の過程を明らかにしていること、③主人公の私的な悩みやトラブル(恋愛、家族、人間関係、死にそうな知り合いなど)などは持ち出さずに、あくまでも「なぎなた映画」を貫いたこと だと思います。特に③は日本映画がはまりやすいワナなのですが、本作では気持ちよく無視して、悩みやトラブルがあっても、それはなぎなたに関することなので、映画が停滞しません。なぎなた映画をみっちり堪能できました。スポーツに限らず、書道だって将棋だってピアノだって、そうあるべきなんですよ。それで失敗しちゃった代表例が『チア☆ダン』です。

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それにしても、なぎなたがこんなに剣道ライクなものとは知りませんでした。そして技の決め所が面、胴、小手に加えて脛(すね)まであるのには驚きました(脛用の防具があるのですね)けど、理に適っていますね。 ただ映画的には、面で顔が隠れてしまうので、誰が戦っているのかがよくわからないというネックを解消できていませんでした。稽古着の色や胴の色までも同じだったりしますからね。ここはもう少し工夫できたのではないでしょうか。

角替和枝さんもいい味出していたんですけれど、スパルタ尼さん役の女優さんが江口のりこさんだとエンドクレジットで気づいてびっくり! (坊主頭の特殊メイクのせいか)やけに顔が長くなっていたので、全然気づきませんでした。あと、白石麻衣は高校生に見えないですよー。

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