「ロボット・ドリームズ」:それでも人生は続く #ロボットドリームズ #パブロベルヘル #出会いと別れと記憶 #September
映画『ロボット・ドリームズ』は、スペインのパブロ・ベルヘル監督によるセリフなしのアニメーション。この広告ビジュアルは控えめで地味ですけど、いやー、名作でした。
舞台は1980年代のニューヨーク。まだワールドトレードセンターのツインタワーは健在ですし、ドッグが飲んでいるのはTabです。EW&Fの『September』、『シャイニング』の双子の女の子、『エルム街の悪夢』のフレディ、キングの『ペット・セマタリー』、ミュージカル『42ndストリート』などなど、あの時代のしるしがそこかしこにちりばめられております。大江戸も初めてNYCに行ったのは1985年のことなので、あの時代の空気が感じられて嬉しくなりました。ザワークラウトの入ったホットドッグの屋台、いいですねー(プレッツェルも置いてあるし)。
単純な線のかわいい絵が、とてもフレンドリー。落ち着いた色もきれいだし。でも、街を的確に描いたり、表情のポイントをしっかり押さえたりしていて、かなりレベルは高いのです。
音楽や音はあるけど、言葉がないだけに、世界中の子供からお年寄りまであらゆる人にダイレクトに届く作品。素晴らしいことですね。単純な面白さから人生の哀感までを繊細に表現して、心に迫って来ます。メロドラマでもあります。出会いと別れと記憶。それぞれの新しいパートナー。それでも人生は続く。「古典」と言っていい名作です。
『September』、こんな感動的な曲でしたっけ?
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