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2006年2月28日 (火)

電撃戦隊イナバウアー!

トリノ五輪も閉幕しましたが、荒川の金メダルに何の感慨も沸かないフィギュア嫌いの私としても「イナバウアー」って言葉ばかりはほっとけない。 だって、「イナ」で「バウ」で「アー」ですよ。「伊奈」が「バウアー」か、「稲葉」が「うあー」かって感じで、もうほっとけません。言葉に力があります、特に「バ」の濁点と破裂音が、ワイルドにパワフルです。タミフルではありません。 思い浮かぶのは『電撃戦隊イナバウアー』なんてもの・・・「レッドバウアー、ブルーバウアー、イエローバウアー、グリーンバウアー、ホワイトバウアー、5人揃って、電撃戦隊イナバウアー参上!」なんてね。 「ゴジラ対イナバウアー」なんてのも結構よさげです。

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2006年2月24日 (金)

エッグタルトが好き!

060224_20420001 もう7~8年前にもなるでしょうか? エッグタルトが大流行したことがありましたよね。その頃は雨後の筍状態だったわけですが、今や常に置いてるのは新宿ルミネの地下ぐらいになってしまいました。 ところが、数ヶ月前原宿のブックオフの横に専門店“アンドリュー”を見つけたと思ったら、銀座の某デパートの地下でアンドリューが売ってたりして、ファンとしては時ならぬ復活に、嬉しい美味しい大好き!なハッピー状態です。 アンドリューのは、台座部分がパイ生地のタイプで、小生はどっちかというとタルトタイプの方が好きですが、そんなことどっちでもよくなるぐらい、カスタードがうまいんだな、ここんちのは! オーブントースターで、ちょっと暖めて食べると、これがまた一段とおいしいです。 小生の甘味ベスト3は、シュークリーム、バウムクーヘン、エッグタルトだな。カスタードが好きなのさあ。ベスト5になると、これにミルフィーユと月餅が加わるかな(あんこの和菓子も好きだけどね、おはぎとかきんつばとか・・・)。

なおアンドリューは3月に銀座2丁目店ができるようです。

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そっくりさん

私は知っています。 二人はそっくりさん---

初級編 : 「チャーリーとチョコレート工場」でジョニー・デップが演じるウイリー・ウォンカと 「アメリ」のアメリ060224_23050001 060224_14120001

上級編 : ビョークと岩井俊二(映画監督)   

       ソル・ギョング(韓国の俳優)と大杉漣

       (ちょっと玄人好みすぎますかね・・・) 

       

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2006年2月22日 (水)

もっと見たい! カーリング!!

あーあ、終わっちゃった。 トリノ五輪の女子カーリング、日本は4勝5敗で7位と予選通過ならず。でも、健闘しました。カナダやイギリスに勝っちゃったんだから! ほんと、ここ1週間ちょっと面白くってしょうがなかったです。いやー、TVの解説を聞いてると「うーん、なるほど」と唸ることばかりで、この競技の奥深さには舌を巻きます。 外国の選手なんか見てると「メガネっ子(?)大活躍」なのもいいですね。そんなスポーツ、ほかにはありえない。

そして日本チームのメンバーがみんなカワイイ。 日本全国からの「(小野寺)あゆみたん、萌え~。」とかの声が聞こえるかのようです。 小野寺は右目の舌の2個のホクロが印象的だけど、マンガにしやすそうな顔です。特に口が横真一文字で、パカッと開くと「トイ・ストーリー」とかに出てくるオモチャにありそうな感じ。 狛犬っぽい感じでもあります。あ、でもけなしてるんじゃなくって、基本的にチャーミングです。 名コンビの林さんは、サッパリした感じが良く、幼稚園のお母さんたちの中にに必ずいるタイプですね。彼女の立ち姿(足の開き加減とか、まっすぐな感じとか)はさりげなく絶妙ですね。 本橋さんは試合前のアップで映るところでのおちゃめさんなところがサイコーですね。意外なほど重厚な腰周りです。でも基本的にかーいー。なんてったってマリリンですから(NHKのアナウンサーもしきりにマリリンを連発してたのに最終戦「本橋さん」で統一してたのは視聴者からのお叱りとかあったのかな?)  あとの二人もまあ、それなりに・・・。

あー、それにしてもこれであと4年間、この楽しい楽しい時はまた封印されてしまうのか。今回の躍進で、日本でも注目度が上がってきたみたいなので、大きな大会ぐらいは中継してくれよ、NHK。 そして、トリノでのダイジェスト+αで、DVDを出してくれい!

Simsons というわけで観て来ました、映画「シムソンズ」! 小生のストライクゾーンど真ん中の映画なので(「がんばっていきまっしょい」とか「スウィングガールズ」とかみたいな、ダメダメ女子高生の一念発起サワヤカ感動ドラマwith笑い。女子+男子高生だけど「ロボコン」なんかもそうですね)、楽しくないわけがない。 まさにこの手の作品の王道を行ってましたし、ローサちゃんはちゃんとかわいいし、大泉洋が意外にもいい味。 ま、メンバーのキャラクター描写が類型的過ぎたり、突然性格が変わりすぎたりはするけれど、それでもラスト、JAPANのユニフォームを着た4人の姿は感動的だ。泣けた。

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2006年2月19日 (日)

青梅マラソン

毎年出走している青梅報知マラソンに今年も出ました。30km、完走しました。タイムは去年よりだいぶ悪く、3時間3分台でした(でもいちばん最後の方からスタートしたので、スタート地点まで8分以上かかったけどね)。 毎年走り終わったあとは精も根も尽き果てて、くたくたのへろQへろです。

今年は40回記念大会ってことで、高橋尚子選手が10kmの部を走りました(長袖・長パンツで流してました。見にくいけど写真右奥の青いシャツ+黒パンツです。 谷川真理も走ってました。 そして高橋Qちゃんは30kmのスターターもやったんですよ。

来年からは東京シティマラソンが2月第3週に開催されるので、2月第1週に押し出される青梅マラソンですが、2週間後ではどちらかに絞るランナーが大多数だろうなあ。 小生はやはり大江戸シティを走ってみたいなあ、第1回目だし。 でもそれまでにフルを走れる状態に持ってかないといけないけどね・・・。

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2006年2月18日 (土)

フィンランド戦

日本代表vs.フィンランド戦は2-0で日本の勝ち。今日はアメリカ戦の修正をきっちり行い、危なげない戦いぶり。左サイド村井、良かったっす。終盤交代で出た三都主が相変わらず精彩を欠きポジショニングも悪かったのと対照的。巻ともども目いっぱい走って、オシム・チルドレンの意地を見せました。

あとはセンターサークル手前からの小笠原の超ロング・ループ! 小生は満男のプレイには常々批判的なのだが、こいつは凄かった! 笑っちゃうぐらいだ。 いいもん見せてもらった、って感じ。 小野が終始安定して好調なのも良かった。

それにしても川平慈英の国家独唱には(失笑が漏れてましたが)ムムム・・・。 昨年のあややにもズッコケたが、JFAさん、よくもまあバラエティーに富んだ人選をしてくださいますなあ。

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表参道ヒルズ

オープンから1週間、そろそろ落ち着いたかと思い、表参道ヒルズを覗く。Photo_4 写真の同潤館の壁にも入ってるロゴはオープン前からさっさと描けるようになっていた小生ですが(何のために?)、このロゴを金太郎アメにしたお土産も売られてるんだな。Ame ちなみにロゴは表参道の「参」の字であると同時に、上部は明治神宮の鳥居を、斜めの2本の線は表参道を、そして下部のジグザグはヒルズ内部のスロープを表わしてもいるのだとか。 同潤館の階段脇3Fに縄ばしごが設置Photo_5 されててびっくり。

ダンヒルのウインドウにもびっくり。なんとバイクに乗った和服の若女将の写真の顔の部分が右へ左へゆーらゆら、背後の小さな若女将軍団の首もゆーらゆらと動いてる、というお笑いギリギリってゆーか、こりゃあモロお笑いだよな。Photo_6

中はまだまだ混んでますね。歩くのが難儀。ガラスとコンクリートの安藤建築に、ヒューマンな味付けのジュリアン・オピーのグラフィック(特にカラーのやつ)が効いてます。Photo_7

そしてショーウインドウ前には30cm幅くらいの水路が。 まあ、水は浅くて1-2cm程度なのですが、雰囲気的には子供の頃の道の側溝(要するにドブ)を思わせるものがありました。そのうち藻でも生えて来ると、いい風情になりそうですね。同潤館にも昔のようにツタを生やすらしいし。

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2006年2月16日 (木)

カーリングやりてえ!

カーリング女子、いいっすよね。「氷上のチェス」と言われるとおり知的で、チャラチャラしてなくて、さっぱりしてて、なんかクリーンだ。見るほどにその技術の緻密さとゲームの深さにも舌を巻きます。 (そういえばその昔、牧瀬里穂が郵便局のCMでカーリングやってたのを思い出した。) ストーンを投げるフォームとか、デッキブラシみたいなので一所懸命掃くところとか、「ウォウウォウ」とか「7」「8」・・・とかのかけ声とか、The Whoのマークみたいなサークル(ハウス)とか、選手というよりは裏方さん(整備員とか事務局とか)みたいなユニフォームとか、太ってんだかなんだか微妙な体型とか、スキーやスケートを履かずに靴履いてるところとか、ビミョーに心をくすぐる要素が十分であります。 今度の土曜公開の映画「シムソンズ」(カーリング女子日本代表のおはなし/加藤ローサ主演)も観なくちゃね。

あー、カーリングやってみたい!と思えども、最低限軽井沢あたりまでは行かないとできないらしいですね。 誰かTVゲームのカーリング作ってくれ。売れなさそうだけど。

ビートルズの映画「HELP!四人はアイドル」で、雪山でカーリングやってて、悪者が仕掛けたストーン爆弾が爆発すると、氷に開いた穴から水泳選手が出てきて「ドーバー海峡はどっち?」って聞く傑作ギャグがあるんだけど(その後もう一度繰り返される)、あれをリバイバルで初めて観た中学生の頃は当然カーリングなんて知られてなくて、「あの遊びはなんだろ?」と不思議に思ったものでありました。

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2006年2月14日 (火)

伝説の恋バカ!

Koibaka1 ’93-94年にテレビ朝日で深夜放送されてた伝説の怪番組「竹中直人の恋のバカンス」が昨年末にDVDパックで発売されました。小生をはじめ一部の好事家の間で待たれていたDVD化でありますが、なぜか見る機会に恵まれ、10年ぶり以上の再会となりました。 いやー、シュールな笑いと強烈なキャラクターは少しも古くなることなく、とにかくスゴイです。ハマリます。 とっくりブラザーズ、流しのボブ彦・テル彦、ショスタコビッチ三郎太、ボン梶本、原始人・・・そしてナン男! 西郷どんみたいに浴衣を着て、パンチパーマで、(インド料理の)ナンをいっぱいぶら下げて、時々セミをつかまえて食べるという超絶キャラです。 ナン男を知らない人は人生の何%か損してるんじゃないかな。

ちなみにDVDパックの特典はなんとナンの携帯ストラップ!! まあゴム製ではありますが、でかいんだ、これが(ナン長15cm)。ケータイ本体よりもでかくて、すげー不便そう。

Koibaka2

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代表始動

サッカー日本代表が先日アウェイでアメリカと強化試合を行った。ワールドカップイヤーの初戦だが、いやあ厳しい試合だった。ま、国内組のみなのが辛いし、アメリカは組織的かつ労を惜しまない良いチームだし・・・と理由はいろいろあるが、前半(出だしを除く)のボロボロさかげんは、ほんと久々のひどさ。もう、やられ放題。Jfa 久保の1トップが動けていないし、両サイドがてんで仕事してないし。 後半投入された巻、佐藤寿、阿部、長谷部の必死さはTVからも見て取れたし、その動きのおかげで逆に日本のペースになり、最終的にはほとんど追いつきそうな勢いの2-3でした。 でもやはり国内組だけではアジアではギリギリ勝てても、世界では無理だってのが再確認できたし、アレックスに替わる左サイドを何とかしてほしいですよ(村井も代表ではイマイチなので、相馬崇人とか駒野を左でとか・・・三浦アツでもいいじゃん)。

それでもCSとかケーブルとかに入っていない小生なので、サッカーの試合を見るのは元日の天皇杯以来!とあきれるほど久々。ほとんど禁断症状出そうだったので、乾いた砂漠に水がしみこむように、サッカーが体に入ってきて・・・楽しかった。 これからは代表戦も続くし、3月4日にはJ開幕です。

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2006年2月11日 (土)

トリノ開幕

ついに冬季オリンピック・トリノ大会始まりましたね。 海外では「日本のメダル獲得数は1個」なる予想もあるぐらいで、ほとんど期待できませんね。 よおし、期待しないぞー! 大江戸が好きな競技はっていうと・・・まずカーリング=いいですよねえ、スポーツっぽくなくて(掃除っぽくて)。 それからクロスカントリーとかバイアスロンとか=ステキですよねえ、地味でストイックで。 あとはボブスレーとかリュージュも=どこがうまいんだかヘタなんだかわかんないのが魅力的ですねえ。 ま、人並にジャンプやアイスホッケーは好きだったりもしますが、その他のスキー、スケート系にはほとんど興味ありません。 ま、寒いのは人一倍キライだからね(って、そーゆー問題か?)。 

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2006年2月10日 (金)

コアラ課長続報

Photo_3 Koala1_1 ♪がんばれー、コアラかーちょー、がんばれー、コアラかーちょー 、と主題歌が頭の中を渦巻き続けている大江戸です。 そういえば映画「コアラ課長」のフィギュアってゆーか、実は5.5cmほどのケータイストラップなんだけど、観た時に劇場で買ったんですよ。食玩のように箱入りなので、何が出るかはわからないんだけど(ウサギ社長やカエル店長もあるしね)1発で課長ゲットしました! ケータイかけてるポーズですが、手の甲はグレイなのに手のひらが茶色になってるあたり、なかなかです。Photo_4

えー、そんでもって以前「いかレスラー」を観た時も同じようなことをしとりまして、その折にはいかレスラー1発ゲットはならずで、代わりに出たのがこいつ--たこレスラー--でした。 2本だけブーツはいてます。

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2006年2月 9日 (木)

裸のキットカット

Photo_1  ネスレのキットカットのシリーズというか姉妹品というか「クリスピー物語」ってのが出ましたね。そうCMで岸田今日子さんが「うまっ!」って言ってるやつ。 うーん、キットカット表面のチョコをかけてない商品なので、まあ珍しくも無いチョコサンド・ウエファースだよなあ。 やはりキットカットはチョコがないとね。 でもホワイトチョコ系のやつよりはいいかも。  

大江戸のキットカット・シリーズ歴代ベスト3は、葡萄、オレンジ、カカオ62%ビターかな。 まあ、スタンダードが何ものにも左右されない王者ではあるんだけど。

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2006年2月 8日 (水)

あこがれのウォンカ・バー

Wonka_bar 映画「チャーリーとチョコレート工場」(最近DVDも出ましたね)を見た人ならみんな食べたいと思ったであろう“ウォンカ・バー”、売ってるんですねー。 輸入品でちょっとお値段高めだけど、やっぱりときめくものがありますよねー、たとえゴールド・チケットは入っていなくても。 思わずあの、♪Willy Wonka,Willy Wonka・・・ の歌が口をついて出ます。 それにしてもウンパ・ルンパのダンスに、リスのパンチがコンコンコーン!と、いいですよねえ、あの映画。 極彩色のワンダーランドだ!

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2006年2月 7日 (火)

新宿シティ・ハーフマラソン

  06_1                                          1月末に新宿シティ・ハーフマラソンという大会があり、21kmちょっとのハーフマラソンを完走した。大江戸はあまりきちんと練習していないふとどきランナーなのだが、それなりに年季は入っているので、レース前になんとか調整して、毎度ごまかしごまかし走ってしまう(ちなみに青梅マラソンの30kmは毎年出ている)。1時間55分42秒だった。まあ、そんなもんだろう(ただしスタート地点までに2分ばかりかかっているし、序盤はかなり人が渋滞しておったがね)。

この大会の最大のポイントはスタート&ゴールが国立競技場だってこと。スタートやゴールのランナーたちが、あのなんとかビジョンの大画面に映し出される快感! 高橋尚子や野口みずきが走ってゴールした、あのトラックを走れるわけで・・・。そしてサッカー・ファンにとっては何と言っても聖地国立だから(ちゃんとピッチの芝にタッチしてきましたぜ)。

写真のようにスタンドの一部が改修中で座席をとっぱずして、コンクリートの瓦礫状態でありました。

でも「新宿ニューハーフマラソン」とか言っていた知人がおりましたが、あんた二丁目でも走るって言うのかい!?

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2006年2月 5日 (日)

2005映画トップテン(洋画編)

1.ミリオンダラー・ベイビー Million Dollar Baby
2.チャーリーとチョコレート工場  Charlie and the Chocolate Factory
3.エターナル・サンシャイン   Eternal Sunshine of the Spotless Mind
4.宇宙戦争  War of the Worlds
5.ある子供  L'Enfant
6.シン・シティ  Sin City
7.サマリア  Samaritan Girl
8.キング・コング  King Kong
9.オープン・ウォーター  Open Water
10.秘密のかけら  Where the Truth Lies
次点.スター・ウォーズ EPISODEⅢ シスの復讐 Revenge of the Syth

<その他の記憶すべき作品>

ティム・バートンのコープスブライド、ヴェラ・ドレイク、ヴェニスの商人

SAYURI、チキン・リトル、イン・ハー・シューズ、エリザベスタウン

<各賞>

監督賞:クリント・イーストウッド(ミリオンダラー・ベイビー)

脚本賞:ポール・ハギス(ミリオンダラー・ベイビー)

主演女優賞:イメルダ・スタウントン(ヴェラ・ドレイク)

主演男優賞:アル・パチーノ(ヴェニスの商人)

助演女優賞:レネー・ゼルウィガー(シンデレラマン)

助演男優賞:ペーター・フランケ(ベルンの奇蹟)

怪演賞:ディープ・ロイ(チャーリーとチョコレート工場)

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2005映画トップテン(邦画編)

1.運命じゃない人    内田けんじ監督
2.春の雪     行定勲監督
3.ALWAYS 三丁目の夕日   山崎貴監督
4.パッチギ!    井筒和幸監督
5.電車男    村上正典監督
6.亀は意外と速く泳ぐ    三木聡監督
7.真夜中の弥次さん喜多さん   宮藤官九郎監督
8.トニー滝谷    市川準監督
9.いつか読書する日    緒方明監督
10.メゾン・ド・ヒミコ    犬童一心監督
次点.カナリア  塩田明彦監督

<その他の記憶すべき作品>
逆境ナイン、DV ドメスティック・バイオレンス、交渉人 真下正義
HINOKIO ヒノキオ、サマータイムマシン・ブルース、鉄人28号

<各賞>
監督賞・脚本賞:内田けんじ(運命じゃない人)
主演女優賞:田中裕子(いつか読書する日)
主演男優賞:該当者なし
助演女優賞:仁科亜季子(いつか読書する日)・中谷美紀(疾走)
助演男優賞:榎木孝明(春の雪)
怪演賞:オダギリジョー(パッチギ!)

(準)新人賞:堀北真希(ALWAYS 三丁目の夕日)

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2006年2月 3日 (金)

がんばれ、コアラ課長

先日、渋谷でレイトショー上映中の映画「コアラ課長」を観た。「えびボクサー」「いかレスラー」の仕掛人・叶井俊太郎氏による動物シリーズ(?)第3弾。Photo

着ぐるみのコアラがスーツ着てサラリーマンやってる姿はかなりシュールです。おまけにウサギ社長とかカエル店長とかも出てきて、幼稚園のおゆうぎ会か?って感じ。 劇場ロビーには着ぐるみの展示も!

Photo_1笑えたのはコアラ課長の奥さんが「ゆかり」だったってこと。まあ、コアラといえば「ユーカリ」好きなんでしょうけど・・・。  あとね、コアラ課長の名前はなぜか「田村圭一」。ちなみに漬物会社の企画課長です。

またオープニングのタイトルアニメに流れる主題歌がサイコー。子門真人のようなスゴイのどを聞かせてくれる。 ♪可愛い目をしーて~、灰色でー ・・・って、何だよ!笑うぞ!  この歌はこの映画の公式サイトでも聞けるので、みんなでマスターしよう!

www.koala-kacho.com   ←こちらが公式サイト

それにしても何だったんだ、特別出演の西城秀樹!?

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2006年2月 1日 (水)

13.ぼくらの東京タワー

(Written on 06年2月1日)

 東京人の中にも「東京タワーに行ったことがない」とか「子供の頃一回昇ったきり」って人が結構多いのですが、小生としては「そんなことではいかーん!」と言いたい。だって東京タワー、いいんだもん。ちなみに去年リニューアルしたんですよ。

 日本電波塔株式会社による東京タワーは昭和33年開業。333mはパリのエッフェル塔よりも9m高く、当時の世界一。昨年も映画「東京タワー」や「ALWAYS 三丁目の夕日」、リリー・フランキーの小説「東京タワー」で物語のシンボルとして活躍し、静かなブームの様相を呈しております。

現在の東京タワーには「ノッポン」(はい、その通り。ノッポのノッポンてわけですね。とほ。)ってキャラクターがいて、着ぐるみが歩いてたり、ノッポン人形をおみやげで売ってたりします。おみやげといえば、SMAPの「がんばりましょう」でも歌われていた「努力」とか「根性」とかが貼りついたレトロなみやげものが、ちゃんとあったりするんだなあ。ついでに言うと、蝋人形館は今だにいかがわしくも全然似てなくて、最後のプログレッシヴ・ロックのコーナーだけ個人的趣味バリバリで、よくもまあ・・・って感じです。なぜここに・・・? 秘宝館にも通じる場末感に溢れた「都会の秘境」であります。

地上150mの大展望台まで820円、250mの特別展望台まではさらに600円と値段の方もお高い東京タワーでありますが、なんと展望台まで歩いて行く手があるんですね(日・祝のみ)。鉄塔の間を縫う階段約600段ほどで大展望台に着きます。普通に歩いて8分ぐらいでした。でもね、大展望台意外と低いんだ。六本木ヒルズの展望台に慣れた目で見ると、「あれっ、こんなもん?」って感じで、地面の近さにかえって驚いちゃいます。

近年はライトアップのおかげで夜も幻想的なまでに美しい東京タワーですが、昼の威容もまた良いです。近くに行ってふとビルの狭間から姿が見えた時などは「おお」と感動し、もっと近づいて見上げる時にはもう声もありません。拝みたくなってしまいます。あっ、だからそばに増上寺やキリスト教会や霊友会本部があるのか!?

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12.哀愁屋台

(Written on 05年12月1日)

 フジテレビ「ニュース・ジャパン」の滝川クリステルは、どうしていつもあんなに憂いに満ちた顔で、しかも上体が斜めに折れ曲がっているんだろう? お久しぶり、大江戸です。

屋台って、日本にはそんなに多くありませんよね。道交法上の規制や保健所の問題が多いんでしょう。何でも東京オリンピックを開くに当たって戦後臭の強いものや非衛生的なものを一掃する中で、全国的に排除されたという話もあります。さすがは高度成長期のお役所!日本橋の上に高速道路走らせちゃっただけのことはあります。でも江戸時代にさかのぼれば、寿司、そば、天ぷらはみんな屋台で売っていた庶民のファストフード。今ではおでん、ラーメンあたりが代表選手ですが、博多の中州の屋台などは、それこそ天ぷらから串揚げから扱ってます。でもあそこまで行くとほとんど簡易式固定店舗ですけど。

ニューヨークの街角やセントラルパークあたりに出る屋台は、ビッグアップルの魅力の一つです。ホットドッグ、プレッツェル、カバブ、焼き栗、アイスクリーム・・・。安くてうまい食べ物は小腹が空いた時にぴったりだし、寸刻を惜しむエリート・ビジネスパーソンの御用達ランチだったりもします。カッコイイですね。街角に自動販売機がほとんど無い海外では、ミネラルウォーターやソーダをさっさと買うのにも便利ですし。台湾やらアジア各国、ひいては世界中どこにでもあるようですが、屋台ってのもお国柄を反映させた文化なんですよね。

ところで、日本の屋台の哀愁ってやつは他国とは一線を画するものです。なぜなんでしょう?やっぱり高度成長経済のお荷物だったからなんでしょか。とは言え屋台はやっぱり、酸いも甘いも知り尽くしたジジイが引っ張るに限ります。鼻水がダシになってそうなのも、まあワビサビってもんで・・・。けど、メイド姿の女子が「おかえりなさい、ご主人様」とか言ってくれる屋台なら、それはそれでアリかもしんないな。

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11.私の志集

(Written on 05年8月1日)

 その人は毎夜、新宿西口小田急百貨店前の歩行者デッキ下の丸柱を背に立っています。もう二十年以上も前から、寒い日も暑い日もただじーっと立ち続けています(日曜は除く)。首から「私の志集 三○○円」と書いた看板をぶら下げて、足元に黒いカバンを置いて、質素な身なりで立ち続けています。ちょっと見ただけだと、おかしな人みたいでひいてしまいますが、お待ちください。あの、まっすぐに前を見つめる澄んだまなざしには、只事ではない真剣なオーラが感じられるではありませんか。

こんな時にインターネットである程度の事が調べられるので、便利な世の中です。

あの人は冬子さんと言うのだそうですが、’0411月の段階で彼女は43歳、そして旦那さんは80歳です!(ひゃー!!) 二人は詩人です。冬子さんはオバケのようにずっと前から変わりません。可愛らしい顔で20代前半にしか見えません。時には酔っ払いにからまれることもあるでしょう。心無い言葉を投げかけられることもあるでしょう。そんな俗世間の人波の真っ只中に、夏でも冬でも修行僧のように、純粋な瞳で立ち続けるあの人を見るたびに、深い、ある種の崇高さに胸打たれます。

しかし20数年間、あの「志集」には何が書いてあるんだろう、買ってみたい、と思いながらどうしても勇気が出ませんでした。だって、周囲の人の目が・・・(しかも酔った時に買っては申し訳ない感じだし)。
でも先日、勇気を振り絞って「志集を一部ください」と、百円玉3つを渡し、ついに手に入れたのです!
「志集34号 無い詩 / 日疋 信 冬子」とあり、B620ページ・わら半紙のような紙に、手書き&コピーで、数編の哲学的な詩が記されていました。巻頭には「詩は志であらねばならない」との宣言がありました。内容は・・・まあ、割と普通でした。やっぱりあの人(たち)は、行動と存在こそが感動的にパワフルな芸術活動なのでしょう。
 
願わくは皆さんも今度、勇気を出して一冊求められんことを。

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10.東京ローラーズ

(Written on 05年6月1日)

 あなたも気がついてますよね。ピギーバッグとかキャリーケースとか呼ばれている、あのコロコロと引っ張る車輪付きの小型スーツケースみたいなやつが、街なかでやたらと増殖してるってこと。いやー、ここ一年ほどでやたらと増えました。もともとはスッチー、いや客室乗務員の方々がコロコロやっていたのですが、その後旅慣れたビジネスマンに広まり、そして・・・今や電車の中で一両に一人はいそうな勢いです(満員電車では二人分のスペースを取るので、かなりメーワク)。いったい何が起こっているのでしょう。みんなして何を持ち歩いているのでしょう。そこで大江戸は推理してみました。

一.東京直下型地震の到来をウラ情報で知ってしまった人々が、貯金通帳、土地の権利書から想い出のアルバム、へその緒までのお宝一式とミネラルウォーター、非常食からカセットコンロ、携帯トイレまでのサバイバルツールを持ち歩いている。

二.新時代の「千葉のおばちゃん」がアレ。野菜、落花生から干物、大福餅までの豊富な品揃えで、今日も行商に精を出す。

三.過食症に陥った人と「テレビチャンピオン全日本大食い王選手権」に出る人が持ち歩いている弁当箱が実はアレ。ファスナーを開くと、中にはぎっしりごはんとおかず!!

四.ペットブームの今、中には愛犬や愛猫が・・・。いつでも一緒♡な飼い主たちが今日もコロコロ。人によってはヘビとかワニとか入れてることもあるので要注意。

五.あのバッグ自体をペットとして愛玩する人が増えている。ジェーンとかヒロシとか名前をつけて一緒におでかけ。寝る時も一緒にベッドの中。

さあ、本物はどれでしょう?って・・・。結局は皆さん、重いバッグを持つ筋力と根性が退化してしまったのかも知れません。でもそれって、ばーちゃんが買物カートころがしてんのと同じじゃん!!

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9.マスクと桜とクロマニョン

(Written on 05年4月1日)

 今年は花粉症マスクが百花繚乱です。ニーズのある所に進歩はある、ってわけで、マスクの形状や素材もここ数年で大きく変容し、バリエーションが出てきました。ベーシックタイプ以外に、カラス天狗型(小生は「CASSHERN(キャシャーン)」タイプと呼んでおります)が目立つこの春です。駅や電車の中には多くのマスク・ピープルが寄り添い、海外から来た人などは「テロ集団か?!」と気が気じゃないことでしょう。進歩というものは「機能」から「機能+デザイン」へと移行するものでして、来年はデザイナーズマスクやキャラクターマスクが来る!と断言しちゃいましょう。マスクに口の絵を描くなんてのをはじめとして、絵柄としては花、動物、ストライプやチェック、キティちゃん、ミッフィーちゃんからドラえもんまでバラエティーは豊かです。「心」とか「押忍」とかの漢字モノも外人さんにウケそうですし、アイドルの写真入りとかも原宿あたりで売れそうですよね。ブランド関係ではやはりヴィトンのモノグラムが一番人気でしょうけど、村上隆バージョンもかわいくてイケてます。ナイキのなんかはあのマークが、微妙に笑ってる口もとみたいでオススメです。

 ところで花粉が嫌われる一方で、みんながこの季節を心待ちにしているのは桜。「桜の樹の下には死体が埋まっている」という梶井基次郎の詩があるけれど、なんて妖しい発想なのでしょう。でも、夜にライトアップされた桜並木を見上げたりすると、その狂気と妖気に只ならぬ胸騒ぎを覚え、「梶井君の言うとおり!」と納得してしまいます。けれども国語の教科書にも載っていた梶井基次郎って人の写真を見ると、とてもじゃないけどこんなことを言い出しそうな顔、いやツラには見えません。猿系のゴツゴツした面構えで、まあ農民風というよりはもろクロマニョン人風の容貌です。きっと、野生のカンと鼻で死体を発見しちまったんだろうなあ・・・って、あいつは警察犬かい?!

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8.謎の恵方巻(えほうまき)

(Written on 05年2月1日)

 ここ帝都東京でも「恵方巻」がここ数年、倍々ゲームで大きなムーヴメントになってきました。その起源は江戸末期の大坂・船場がルーツのようで、節分の夜に家族全員が恵方(その年の福が集まる方角)に向かい、太巻きを一本まるごと無言で食べきると福が訪れる(丸かぶり寿司とも呼ばれる)という風習で、「関西では一般的」だそうです。ちなみに「福を巻き込む」から巻寿司、長い物は縁起がいいので長いまま食べる、包丁で切ると「縁が切れる」ので切らない、口から福が逃げないよう黙って丸かぶりなのだとか・・・。でも実は大阪の海苔業者のイベントで‘77年に復活して今に至るとの情報も。メリーチョコレートが仕掛けたあの国民的イベントと性質的には似ていますね。そしてここまでのイベントに成長した背景には、コンビニの存在があるのです。コンビニのチェーンを使って、関西発の全国区イベントを仕掛けたってところでしょう。東京のコンビニの店頭で恵方巻の広告やPOPを見かけるようになったのがつい二~三年前のこと。百貨店ではようやく去年からって感じではないかなあ。

でもでも、はっきり言ってスゴイです!だって「太巻き」ですよ。あれ、ずっしり重いっすよねえ。口の小さい人なんて、そもそも丸かぶりしたらアゴがはずれちゃいます。

お年寄りなんかノドにつまって死んじゃいそうですし。絵的にもほとんどマンガのタコですよ。しかも家族で同じ方角に向かいながら黙~ってむしゃむしゃと食べるんですよ。コワイです。ヘビが野ネズミを丸呑みするシーンすら連想させます。こんな楽しくなさそうな年中行事が他にあるでしょうか?(いや、無い=反語)それなのに年々盛んになっていくなんて、スゴすぎる!

 甘党の小生としてはロールケーキの一本食いで許してもらいたいと願っております。

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6.着ぐるみん大革命

(Written on 04年12月1日)

 見たことあります?この夏頃から渋谷に発生した、例の「着ぐるみギャル」(自分らでは「着ぐるみん」と言うらしい)って奴ら。ピカチュウやらキティちゃんやら牛やら豚やらの着ぐるみ姿で堂々とセンター街を闊歩してるってアレですけど。いやー、衝撃的に笑えます。わたくし大江戸も、大仏や小泉総理のラバーマスクで夜の銀座を歩いたことはありますが(←なんでだ!?)、その場合は顔が隠れてるわけで。一方の彼女たちはフェイスむき出しだからねー。ほとんど罰ゲームです。いやー、勇気あります。てゆーか恥ずかしいって感覚はもう成層圏あたりまで吹っ飛んじゃってるんでしょう。電車の中で化粧したり、パン食べたりするメンタリティーの行き着いた先って感じです。

 そこで行って来ました、特別潜入取材!彼女らが着ぐるみを調達するという渋谷のドンキホーテを訪ねたのであります。はたして二階の一角に着ぐるみコーナーがあり、ウサギやらリスやら三十種類ぐらいの着ぐるみ(まあ、フード付動物パジャマですが)がズラリと並んでいました。お値段は二九九〇~三九九〇円で、「普通の着ぐるみではもう満足できないあなた」用に、固くて大きなかぶりものの頭がついた本格仕様も五九九〇円で売られていました。このままエスカレートしたら、本革製とかカシミヤとかの高級路線も出て来ちゃいそうですね。あとは超合金戦闘タイプとか。

 でも小生は、伊東マンショとか千々石(ちぢわ)ミゲルとかの天正少年使節団が欧州から戻って来た時、人々はその名前に笑っちまったと同時に、着てる服のキテレツさにもあきれかえっただろうと思うんですよ。あとビートルズが出てきた時、「なんだ、あの不潔な長髪は!」って非難されたとか・・・。要するに、着ぐるみの彼女たちは時代をリードする革命児なのかも知れないってこと。そう、あなただって十年後には「着ぐるみん」かも!

 

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7.おせちをめぐる冒険

(Written on 05年1月1日)

 おせち料理は飽きる。元日の夜には、既におせちに飽きた私がそこにいる。カレーなら三食食べても飽きない私なのだが・・・。まあ、そもそも正月に朝から酒

飲むのも、初詣に行くのも、年賀状出すのも、現代の日本人がなすべきトラッドな儀式としてみんなやってるわけで――ああ、「美しい日本の私」。一週間前には、

なぜかクリスマスを祝っていたのに・・・。

 それにしてもおせちだが、塩分、糖分が多すぎて、むしょうにのどが渇く。でも元来保存食のおせちに、そのことで文句を言うのは筋違いってもんだ。ヨーグルト

に「腐っている」って言うような、干物に「ひからびてる」って言うようなもんだ。そんなことで文句言うような奴ぁあ、俺が叩っ切ってやる。でも私も常々「冬は寒いんでイヤだ」って文句言ってますけど。(切腹~!)

最近は一人前おせちってのも出てきてるけど、なんかわびしいっすよね。そうまでして食べたいのだろうか、うーむ。あと「洋風おせち」ってのもあるけど、小

生が提唱したいのはもっとハードコアな洋モノです。以下のごとく詰め替えてみたい。

田作り→オイルサーディン

黒豆→チリビーンズ

かまぼこ→ランチョンミート

かずのこ→キャビア

昆布巻→ロールキャベツ

煮しめ→シチュー

伊達巻→ロールケーキ

栗きんとん→カスタード

見事に元日の昼には飽きそうな、しかも極めて高カロリーなラインナップであります。

 でも、お雑煮っていいよね。正月じゃなくても食べたいって思うもん。あれなんかファストフードとして結構いけるんじゃないかな。まずは鳥ガラとか白味噌仕

立てとかのスープを選んで、具はセレクト/トッピングを可能にして、餅は四角いのと丸餅とのチョイスで個数を伝えて、替え玉感覚の餅おかわりもOK!同じ店でおしるこだってできますし。ねっ、讃岐うどんの次は雑煮だって感じでしょ。あるいは牛丼なき吉野家の救世主となれるかな?

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5.うな玉丼の悲哀

(Written on 04年11月1日)

 うな玉丼を食べた。うまくなかった。後悔した。やはりうなぎ屋では、うな丼(重)を食すべきである。五百円ケチったばっかりに、中途半端に高く、中途半端にまずいものを食べてしまった惨めな思い、嗚呼。

そもそも「俺はうな丼よりもうな玉丼のが好きだ」なんて奴はいないよね。もしいたら、そんな奴は信用できん! あーあ、小生も明らかに「ホントはうな丼食べたいんだけど、金が無いんでうな玉丼で妥協してるんです」ってオーラを周囲にビンビン出してたってわけだ。赤面汗顔。そんなんなら正々堂々と豚丼食べたりカレー食べたりしてるほうが、よっぽど潔い。少なくとも「代用品ではない」という点において美しい。「鶏口牛後の思想」と申せましょうか。食においては“ディフュージョン・ブランド”の発想はナシということですね。そう、普段は立ち食いそばやハンバーガーで済ませても、うなぎ屋に入ったら覚悟を決めてうな丼(重)を注文すべきなのだ(きも吸い付きでね)。それが正しいアティテュードというものです。

 だいたい、うな玉丼の名店なんて聞いたことがないでしょ。同じく玉子を使っていても親子丼なら、人形町玉ひでとか色々あるのにね。そこらへんも信用できないところだな、フン。 でも玉子とじ系でいくと開化丼ってのもある(牛肉版と豚肉版がある。文明開化で四つ足の肉が食べられるようになったからってことなんでしょう)けど、これもイマイチだよなあ。ちなみに関西など開花丼のことを他人丼と呼ぶ所も多いようで(鶏肉と鶏卵の親子丼に対抗してるわけですね)、お国柄いろいろですが、福井では普通にカツ丼と注文すると「ソースカツ丼」が出てくるそうで、ブッとびます。

 それにしてもカレー丼ってやつも何なんでしょう?カレー食べればいいじゃない?「俺はカレーライスよりもカレー丼のが好きだ」なんて奴がいたら、あたしゃ信用したくないね!(またかよ)

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4.お台場礼讃

(Written on 04年10月1日)

あなたはレインボーブリッジを歩いて渡ったことがありますか? ふっ、ふっ、ふっ、私はあります。ゆりかもめの芝浦埠頭駅で降りて5分も歩くと、橋のたも

とに入口があって、お台場側に渡り切るまで30分程度。これはいいっすよ。橋の真ん中からゆりかもめ、車道、歩道となっていて、ちょっと排気ガスが気になるけ

ど。東京湾を見下ろして、だんだんお台場が近くなって来て…

そもそも「お台場」ってのは、江戸末期にペリーの黒船が浦賀に来た時に、幕府が品川の御殿山を崩して突貫工事で埋め立てて、その島に砲台を設置して威嚇した

ってものでして。第3台場はお台場海浜公園から陸続きで渡れる公園になっていて、今もなお砲台の跡が残ってたりします。

 ここ10年の東京で最大の変化といえば、お台場をはじめとする湾岸エリアの変わりようではないでしょうか。それ以前のお台場ってのは、ホントただの埋立地で、砂利が積んであったり、まったく面白くもない所でした。浜辺だけはあって、ウインドサーファーとかは来てたけど。「踊る大捜査線」のTV版から映画版の「1」、そして「2」へと見ていくと、いかにこの街が急激に進化して行ったかが

よくわかります。今やお台場全体がテーマパークなのであり、レインボーブリッジは現実社会から異世界への通路なのです(この橋が東京湾景をロマンチックに変えた効果も大きい。ニューヨークにおけるブルックリンブリッジだもん)。

東京人はいい場所を手に入れました。気がついたんですけど、お台場が我々に与えてくれる安らぎってのは、戦後の東京が失っていったものだったんですね。ス

コーンと抜けて広がった空。水辺の風景。広い道。ファミリーで楽しめる空間。そして、音が無い=人工音や雑踏音ぬきで自然の大気の音が感じられること。これ

こそが銀座にも新宿にも六本木にも無い、お台場の“のどかな”魅力なのです(「無音」の良さに関しては、恵比寿ガーデンプレイスも評価しております、私)。

ともあれ、夏の後半ともなると台場の波打ち際にもクラゲがたゆたいます。それを、くるりと掬い取っては砂浜に干しておくのが、小生の風流な(?)あそびで

はございます。

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3.東京征服ウォーク

(Written on 04年9月1日)

異常な暑さの七月とオリンピックの八月を越え、今年も秋になりました(ホントか?)。近年の小生は小泉総理のごとく夏休みを東京で過ごすことを旨としておりますが、東京の古き街並を逍遥することは、げに楽しきかなであります。今年も

柴又及び月島-佃界隈をうろついてみましたが、柴又はまあ、観光地『寅さんテーマパーク』としての道をしっかり歩んでおりました。つまりは帝釈天参道を一本外れると、もうフツーの今様の住宅地。一方で月島、佃にはまだ昭和三十年代を彷彿とさせるしもた屋や手押しポンプの井戸が、人々の生活の場として生き残っていて、背後の超高層マンションとシュールな調和を見せています。そしてそこに流れる空気感はゆっくりと優しく、人をレトロな想いへと誘うものなのでした。

それからこの夏は、「山手線一周ウォーク」にも個人的にチャレンジしてみました。渋谷を基点に、品川方面へと進むコースで、各駅の駅舎の一部にタッチすることをマイ・ルールとし、ひたすら黙々と歩きました。だいたい一駅1520分位だけど、大崎-品川間はちょっと迷いながら30分かかったし、御徒町-上野などは10分かからないし。これは結構単調ながらも、ストイックでお遍路さん的な苦行感が満足感と表裏一体だという、いわば「歩きの禅」なのであります(小生マラソンやサウナも好きでして…なんか共通点ありますね)。

二十九駅三十四・五キロ(線路上を歩いてないので、当然もっと長い距離)を八時間五十分でひとまわり。歩行中の休憩は、新橋の牛めし屋で昼食10分、神田と代々木でお茶に10分、あとは途中のベンチで1分ほど腰掛けたのが二回のみ。歩行中の水分補給は約三リットル。真ん中へんの上野でTシャツを着替えてからの後半戦は疲労が蓄積して、足の指にも豆ができて、けっこうキツかったっす。でも一周することによる「東京征服感」ってのは、確かにありますぜ。大東京を手

のひら、いや足の裏に納めた勝利感。もし大震災で電車が止まっても二本の足があるぜ、って感じの妙な自信。よし、来年は逆回りだ!(ホントか?)

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2.東京ボサノバ化計画

(Written on 04年8月1日)

それにしてもなぜ女子バレーの大山加奈は、いつでも湯上りのように濡れそぼっているのだろうか? お暑うございます、大江戸です。いやあ、東京の夏は年々暑

くなって、もうたまりません。昔、上質なタオルを扱った松屋銀座の新聞広告に「夏!朝!汗!シャワー!タオル!ほっ。」っていう見事なコピーがありましたが、朝起きると小生も大山加奈のようにびしょびしょで、「子供の頃は熱帯夜なんてあんまり無かったよなあ」と朝シャワーを浴びながら感慨にふける今日この頃

であります。暑けりゃ冷房、そして冷たい物となるのが人の常ってもんですが、度を超すと風邪ひいたりおなかこわしたりで、人体にはあまり良きものではありません。

そこで大江戸リコメンドの夏対策はというと、ふふふ、それはボサノバです!ボサノバ聴いて目を閉じりゃ、ほら、南国リゾートのけだるい午後がそこに。木陰のデッキチェアーでカクテル飲んでうたた寝、吹き抜けるそよ風・・みたいなイメージでしょ。体感温度が五度ほど下がることは請け合いです。気分もゆるゆると、あー涼しい。

大江戸研究所の調査によれば、ボサノバをBGMに使用した場合、以下のような効用が認められます。

学校…学力10%アップ、校内暴力の発生30%ダウン。

職場…仕事能率20%アップ、ミスの発生率30%ダウン。

満員電車…不快指数50%ダウンだけど、乗り越し続出!(座席でみんなシエスタ=おひるね状態だから)

商店街…売上10%アップ、本日のサービス豚肉冷しゃぶ用が20引きだあ!安いよ、奥さん!

風鈴の音や氷がグラスに当る音も風流でいいですなあ。それから滝の音、せせらぎの音も涼感たっぷりで、実に夏向きです。でも映像と一緒に聞かないと、水洗トイレの音に聞こえちゃうんだよなあ。かように風流ってのははかないものであります。

さて夏はボサノバで切りぬけるとして、冬対策は? 心配ご無用。松崎しげるでキマリです。

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1.通勤電車のオキテ

(Written on 04年7月1日) 

 東京の通勤電車のオキテ、それは他人と向き合わないこと。電車の中心にタテのラインを引いたとして、その線から右側の人は右のドア方向、左側の人は左側のドア方向に向かって立つという不文律ですね。ま、これは吊り革につかまる人の向きからのごく自然な流れですけど、時としてこの摂理に抗う人がいたりします。ドアに寄っかかって電車の内側向きに立つ方々がそれで、すいている車内なら気にもなりませんが、通勤電車だとねえ・・・。どうしたって普通に立っている我ら善良な小市民と向かい合わせになる。なぜだ?アンタはそんなに足腰弱いのか?けっこう顔近いのに、イヤじゃないのか?電車が揺れてキスでもしちゃったらどーすんだ?

(男でも女でも、それなりに困っちゃうぞ)って感じで、不安と焦燥のあまり先に根負けするのはこちら。にらめっこを回避するために中吊り広告を見ようと、不自

然な角度で首を斜め上にねじったりして、安全な視線の落ち着き先を確保するわけです。でも肩こるし、見つめている広告がアサヒ芸能のエッチな見出しだったり、トリンプバーゲンの下着女性だったりすると、これはこれで危ない人になりそうなので、悩みは深いのです。

 さて、ある朝の通勤電車で、年の頃五十前後のクールなサラリーマン風男性が、ドアを背に私の前に立ちはだかりました。フェイス・トゥ・フェイスで。体勢を変えるスペースはなく、頭の位置もけっこうガードされていた小生は、彼のネクタイの結び目やら、モミアゲあたりのひげ剃り跡にぼんやりとした焦点を合わせるしか

ありません。(うう、いやだよお。神よ、私が何をしたと言うのです!)こうして、ただ時間と脂汗が流れていき、終点一つ前の駅に着いたその時、奇跡は起きました。男のもたれかかっていたドアがいつもの通り開き、「お。」という短い発声と共に彼の体が後ろに傾いたのです。何とかバランスを立て直してコケるのだけは

回避した彼でしたが、そのわずか一、二秒の間に、クール・ガイはかっこわりーオッサンになってしまいました。ラスト一駅間、彼もドア向き仲間になったことは言うまでもありません。

東京の神様は、いつだってあなたや私の味方なのです。

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