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2006年2月 1日 (水)

6.着ぐるみん大革命

(Written on 04年12月1日)

 見たことあります?この夏頃から渋谷に発生した、例の「着ぐるみギャル」(自分らでは「着ぐるみん」と言うらしい)って奴ら。ピカチュウやらキティちゃんやら牛やら豚やらの着ぐるみ姿で堂々とセンター街を闊歩してるってアレですけど。いやー、衝撃的に笑えます。わたくし大江戸も、大仏や小泉総理のラバーマスクで夜の銀座を歩いたことはありますが(←なんでだ!?)、その場合は顔が隠れてるわけで。一方の彼女たちはフェイスむき出しだからねー。ほとんど罰ゲームです。いやー、勇気あります。てゆーか恥ずかしいって感覚はもう成層圏あたりまで吹っ飛んじゃってるんでしょう。電車の中で化粧したり、パン食べたりするメンタリティーの行き着いた先って感じです。

 そこで行って来ました、特別潜入取材!彼女らが着ぐるみを調達するという渋谷のドンキホーテを訪ねたのであります。はたして二階の一角に着ぐるみコーナーがあり、ウサギやらリスやら三十種類ぐらいの着ぐるみ(まあ、フード付動物パジャマですが)がズラリと並んでいました。お値段は二九九〇~三九九〇円で、「普通の着ぐるみではもう満足できないあなた」用に、固くて大きなかぶりものの頭がついた本格仕様も五九九〇円で売られていました。このままエスカレートしたら、本革製とかカシミヤとかの高級路線も出て来ちゃいそうですね。あとは超合金戦闘タイプとか。

 でも小生は、伊東マンショとか千々石(ちぢわ)ミゲルとかの天正少年使節団が欧州から戻って来た時、人々はその名前に笑っちまったと同時に、着てる服のキテレツさにもあきれかえっただろうと思うんですよ。あとビートルズが出てきた時、「なんだ、あの不潔な長髪は!」って非難されたとか・・・。要するに、着ぐるみの彼女たちは時代をリードする革命児なのかも知れないってこと。そう、あなただって十年後には「着ぐるみん」かも!

 

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