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2006年2月 1日 (水)

8.謎の恵方巻(えほうまき)

(Written on 05年2月1日)

 ここ帝都東京でも「恵方巻」がここ数年、倍々ゲームで大きなムーヴメントになってきました。その起源は江戸末期の大坂・船場がルーツのようで、節分の夜に家族全員が恵方(その年の福が集まる方角)に向かい、太巻きを一本まるごと無言で食べきると福が訪れる(丸かぶり寿司とも呼ばれる)という風習で、「関西では一般的」だそうです。ちなみに「福を巻き込む」から巻寿司、長い物は縁起がいいので長いまま食べる、包丁で切ると「縁が切れる」ので切らない、口から福が逃げないよう黙って丸かぶりなのだとか・・・。でも実は大阪の海苔業者のイベントで‘77年に復活して今に至るとの情報も。メリーチョコレートが仕掛けたあの国民的イベントと性質的には似ていますね。そしてここまでのイベントに成長した背景には、コンビニの存在があるのです。コンビニのチェーンを使って、関西発の全国区イベントを仕掛けたってところでしょう。東京のコンビニの店頭で恵方巻の広告やPOPを見かけるようになったのがつい二~三年前のこと。百貨店ではようやく去年からって感じではないかなあ。

でもでも、はっきり言ってスゴイです!だって「太巻き」ですよ。あれ、ずっしり重いっすよねえ。口の小さい人なんて、そもそも丸かぶりしたらアゴがはずれちゃいます。

お年寄りなんかノドにつまって死んじゃいそうですし。絵的にもほとんどマンガのタコですよ。しかも家族で同じ方角に向かいながら黙~ってむしゃむしゃと食べるんですよ。コワイです。ヘビが野ネズミを丸呑みするシーンすら連想させます。こんな楽しくなさそうな年中行事が他にあるでしょうか?(いや、無い=反語)それなのに年々盛んになっていくなんて、スゴすぎる!

 甘党の小生としてはロールケーキの一本食いで許してもらいたいと願っております。

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