堂々たる「海猿」新作
先日「海猿 LIMIT OF LOVE」を観ましたが、スケールの大きい上出来の娯楽作です。 パニック映画の王道というか、まさにハリウッドのスケール感でホン作り、絵作りをしています。この制作プロのROBOTは、「踊る大走査線」とか「海猿」とか、とにかくハリウッド映画のトーンで、大きい絵が撮れるんです。 導入部の「日常の延長から段々のっぴきならない状況に陥っていく展開」が、例えば「タワーリング・インフェルノ」みたいだし、船がだんだん沈んでいく、その不可能な状況からの脱出と葛藤という点では「ポセイドン・アドベンチャー」だし。 まあ原作のマンガもいいんだろうけど、やはり高レベルのVFXで質の高い映像として見せられると、傾く船にしても、爆発や浸水にしても、ドラマと相互に高めあい、お見事です。 しかも密度が濃く、3時間ぐらいに感じられたのに、なんと1時間57分!信じられん。
とはいえ、後半は割と定石通りのパターンで、主人公もちょっとカッコ良すぎるかな。 それと加藤あいが終始ふにゃふにゃした発声とポカーンと口あけた表情で、ドラマの緊張感を削いでいた。 でも昨年の「交渉人 真下正義」に続いて、こういうしっかりしたプロット、しっかりした脚本の、充実したサスペンス・アクションを送り出すROBOT&フジテレビは大したものだ。 (でも大江戸としては今作を十分に認めながらも、結構1作目の「海猿」の方がドラマとして良く出来ていて、キャラクターも生き生きしてて、青春っぽくて、好きだったりもします。)
| 固定リンク
« 23人決定 | トップページ | 振り子のウインドウ »
この記事へのコメントは終了しました。
コメント