「無頼の女房」でナマナエ
新宿のシアター・トップスで裕木奈江主演の芝居「無頼の女房」を見ました。1年間ギリシャに文化庁の演劇留学で行っていたりして、久々の“ナマナエ”でした。 小劇場の良さで、もう1.5mくらいの距離-手が届くところ-に奈江さんがいるっていう醍醐味(ちなみに醍醐味ってのはヨーグルトみたいのものの味って意味なんだってね、もともとは)。おでこにうっすら浮かんだ汗の玉まで見えますもん。 戦後の無頼派作家・坂口安吾の夫妻がモデルなんだけど、1幕2時間程度で、気持ちのいい出来でした。 適度に笑わせて、楽しませて、最後は感動一歩手前のすがすがしさというか・・・。 命の継承というテーマをあまり声高にではなく伝え、ラストの赤ちゃんを抱いて眠る奈江さんは菩薩(またはマドンナ)のようでした。
カーテンコールの挨拶ってのはいつでも大江戸の涙腺を刺激してくれます。ほんと、ショウほど素敵な商売はないってやつで、ショービジネスこそはやりたかったなあ。 これだからビンボーな演劇人が後を絶たずにシモキタをうろうろしちゃうんだよなー(詳しくは「下北サンデーズ」で)。
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