« クラウチ日本帰化計画 | トップページ | どうすんの、オレ?! »

2006年9月 6日 (水)

リアルな怪獣映画「グエムル」

韓国映画「グエムル 漢江(ハンガン)の怪物」を観ました。韓国では4人に1人が観た、史上第2位のヒット作だそうで、その割には日本の公開規模が小さいのだが、いやー面白いです。とにかく現代のCG技術をきっちり上手に使っての、平和な昼下がりを突然打ち破る怪物の出現場面が圧巻。日常の中に、「えっ??」って感じで唐突に、しかもあっけらかんと(何の効果音も音楽も無く)登場し、爆走する怪物のリアルさ。事態に気づく前に、とんでもないことになっているというリアルさ。体高3-4m、全長10mかそこらだろうか、巨大すぎない怪物の大きさが、日常の風景の中で実にリアルです。 オタマジャクシとウナギとトカゲを混ぜたような怪物の造形や動きもよく出来ているし、「殺人の追憶」のポン・ジュノ監督のユーモアを交えた演出の豪腕ぶりにも感心します。怪獣映画のジャンルにとどまらず、ポリティカル・サスペンスであり、家族愛・親子愛の物語であり、コメディーでもあり・・・という懐の深さ。 本当は怪獣映画の本家本元の日本でこそ作られねばならなかった作品だと思います。 

|

« クラウチ日本帰化計画 | トップページ | どうすんの、オレ?! »

コメント

この記事へのコメントは終了しました。