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2007年1月 7日 (日)

犬がミケ、いや犬神家

「犬神家の一族」を観ましたが、30年前の前作を同じ市川崑+石坂浩二+加藤武・・・でリメイクしたもの。ただ、さすがに91歳の監督の仕事だけあって、随分と枯れた印象になってます。同じカットや同じモンタージュも多いものの、その映像の鮮度やカット割りのキレ味は、哀しいかな似て非なるものでした。随分と眠い、薄味の仕上がりです。65歳の石坂金田一も、あまりキャラクターがチャーミングに立っていませんでしたし、加藤武はゆっくりとしたセリフ回ししかできず、薬の吹き出し方も「世の中には2種類の人間しかいない。いい奴と、悪い奴だ」って見せ場も前作のようにキマらなかった。あと音楽も冴えなくて、前作と同じテーマ曲を使っても、その編曲がとてもナマクラでして・・・。 ま、今回の場合は企画自体が「?」だと思いますけど。

ところで、今年の東宝の邦画系封切館のお正月映画って「NANA2」だったんだよねえ(びっくり!)。「犬神家」は洋画系のチェーンを使ってるから。でも、これだけシネコンが増えちゃうと、そこらへんってあんまり関係なくなっちゃうんだよねえ。

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