新国立美術館探訪
21日にオープンした乃木坂の新国立美術館に行ってきました。うーん、外からだとそんなに大きくは思えないのだけど、中は広大です。まずは「日本の表現力 アート/エンタ/アニメ/マンガ」という文化庁メディア芸術祭の10周年記念展。
’50年代から現在に至るメディア芸術(アート&エンタテインメント)を年代ごとに展示し、ゴジラ、サザエさんから太陽の塔、リカちゃんを経て、エヴァンゲリオン、ポケモン、明和電機、ビデオゲームまで。さらに日本史の中に表現の源流を探る試みや、メディアアートの未来への可能性を展示するコーナー(5感に訴えるインタラクティブな仕掛けの数々)など、映像モノを中心に見応え十分。これで「入場無料」!!とは、さすがに開館記念の太っ腹企画です(2月4日まで)。
続いては(有料で)「20世紀美術探検」と題した国内外の20世紀美術を網羅した圧倒的に総花的な大展覧会! なにしろ600点!の作品を6000㎡の広大なスペースに展示してあるもんだから、とてもじっくりとなど見ていられません。まあ、5時過ぎであんまり客数が多くなかったのと、作品間隔が十分に取れているので、すいすいと見やすくはありますが、駆け足で見ても、延々といつまでたっても次から次へと続いて、なかなか終わりません。感覚的には何ヘクタールあるんだ!?ってとこです。まるで20世紀美術の総合的なテキストなので、とりあえず気合入れて体験してみるのもいいのではないでしょうか。
でも誰かが新聞に書いてたけど、この時代、この立地で、やはり6時閉館ってのは早いよなあって感じです(金曜は8時までだけど)。
この美術館、企画展や場所貸しのみで、所蔵品が無いそうです。だから英語表記が“museum”ではなくて、“art center”なんですね。ちなみに「新」の字をフィーチャーしたロゴは佐藤可士和ですが、うーんあまり良くないよねえ。仲條正義の東京都現代美術館といい、平野敬子の東京国立近代美術館といい、みんな考えすぎで失敗してるっていうか、どうにもよろしくないと思うんです。美術館ってのは難敵なのかなあ。
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