ハルキご乱心?
村上かるた「うさぎおいしーフランス人」をあっというまに読みましたが、く、くだらねー ←まあ、ほめ言葉。 帯の言葉「村上さん、こんなことをしてていいんですか?」が全てを表わしています。「脳減る賞はこれで決まりだ!」ともありまして、まったくのところノーベル賞だなんだと騒がれ過ぎたのがイヤになって、バカをやりたい気持ちがむくむくと大きくあふれちゃったんじゃないでしょうか?ご本人も前書きで、そういうものを放出しておかないと精神のバランスが崩れてしまうとか言ってましたし。 でも小生がノーベル賞の選考委員だったら、こんなもん書く奴にはもったいなくてやれん!ってなっちゃいそうなんですけど。
「アリの世界はなんでもありだ」とか「ホットケーキのおかわりも三度まで」とか、くだらないダジャレや語呂合わせ(しかも相当くるしいのが多い。だって「参るぞ、でべそ」がマイルス・デイヴィスなんですよ・・・)をカルタに仕立てて、そこから派生したくだらない雑文を添えてあるのです。絵は盟友の安西水丸氏。なぜか第1部と第2部になっていて、まあ2部は落選集の趣き。1部は挿絵(カルタ)もカラーで1ページ使ってますが、第2部ではモノクロの線画で、文字も小さく、さしずめJ1とJ2のような感じですね。2部の方がある意味、むちゃくちゃすぎて面白いかも。「高僧の香草焼き」とか「健康診断で、けっこう死んだ」とか、トホホですけどね・・・。 まあ、今の村上春樹だからこそ、こんな本を出せちゃうわけですけど。
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