最高です!「天然コケッコー」
映画「天然コケッコー」、思った通りに、いやそれ以上に素晴らしかったです。ゆったりとした時間と澄んだ空気とキラキラしたジュヴナイル感。ああ、この時がずっと続いてくれたらいいと思いながら画面を観続けることの至福。淡々と、でもしみじみと豊かに映画が流れていきます。 日常の、生活の、生きてることの素晴らしさに胸がキュンときます。
島根の田舎の自然も魅力的な“主役”と言うべきものですが、何と言っても夏帆です! あの姿、あの動き、あのおさげ、あのポカン口と表情・・・。彼女が自らを方言で「わし」と言いまくる珍妙な可愛さ。(撮影時)15歳にして女優としてのピークを迎えてしまったのではないかと思わずにはいられません。 この地味な輝きを見よ! 右田そよちゃんという役のキャラは、ひょうひょうとして、どっかたよりなげで、でも年長者としての責任感や思いやりもあって、ステキです。 ラスト近くの彼女と教室と黒板のシーンは、映画史に残る名場面と言い切れます。
“少女映画”としても「花とアリス」以来5年に1本ぐらいの傑作だし、今年の邦画では「それでもボクはやってない」「キサラギ」を抜いて、小生のトップに躍り出ました。映像も音楽もすべてがいいです、大好きです。 山下監督、よくやってくれました!
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