オシムの「日本人よ!」
新潮社の「日本人よ!」(イビチャ・オシム著)を読んだのですが、本人が書いただけに極めて真っ当なオシムのサッカー論、日本人論になっています。これまで断片的にインタビューや自伝や論評で記されてきた、ともすれば皮肉で一筋縄ではいかないオシムの視点や思考や意見ですが、まとめて語られると意外なほど素直で、非常に客観的で公正なものなのだと気づかされます。小生のようなオシム信者には特に新鮮な驚きは少なく、「うん、そうだよね。いつも言ってることだよね。」って感じですけど、多くの人にとっては日本人論的部分も含めて「なるほど」と思うところが多いのではないでしょうか。
プロローグには「サッカーで起こるすべてが、私の人生では起こってきた。そして、一生涯かけて起こるべきことが、サッカーでは常に短時間で起こっているのだ。」とあります。激動の人生を送ってきた66歳のイビチャの言葉ですから、深いですよね。
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