「半島を出よ」はやはり凄かった
一昨年に出版されたときに「これは面白そうだ!」と思いながら、ハードカヴァー上下巻のお値段に恐れをなして買わなかった村上龍の「半島を出よ」がしばらく前に文庫化されたので、ようやく買いました。ぶ厚くて情報量多いので、そうとう長いことかけて読み終えました(もちろんその間にはいろんなものをどっさり読んでるんだけど)。 恐るべき近未来ポリティカル・フィクションであり、リアルな情報と説得力に富んだ巨大なスケールのスーパー・エンターテインメントです。 ハードカヴァーで買ったとしても、十分値段に見合う面白さでした。現代日本への警鐘という意味でも、ぐいぐいと迫って来ます。豊富な資料に基づいた北朝鮮関係の描写の重苦しい怖さ! これを40億円ぐらいかけて、最新のCGIを駆使して映画化したら凄いだろうなあ・・・とか思ってたら、どうも日韓合作で映画化する動きがあるようでびっくり 。『タイフーン』『チング 友よ』のクァク・キョンテク監督が手がけるようです。さて、どうなるのでしょうか。 それにしても小生はずっと「半島をいでよ」だと思っていましたが、なんと「半島をでよ」だったのですね。「でよ」って、なんか語感が悪く頼りない感じだけどなあ。
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