「続・三丁目の夕日」とゴジラ
「ALWAYS 続・三丁目の夕日」はやはり第1作にはかなわなかったです。ちょっと長すぎるし、吉岡君がらみのじめじめした場面が多すぎるし、第1作のような前向きなエネルギーと明るさの世界から、妙に物哀しさをはらんだ世界になってしまいました。 でも、相変わらずというか、1作目以上に昭和30年代再現の作業は、執念深いものになっています。つまり、さまざまな大道具・小道具とか(手回し脱水洗濯機!)、衣装やヘアメイクとか(映画館や東京タワーでの群集の一人ひとりの洋服や小物、髪型、化粧など全てがきっちりした考証で時代を再現している!)、セリフまでもが(「メートルが上がってる」とか「トランジスターグラマー」とか)如実に時代を物語ってくれています。とにかくその“手抜きのなさ”には恐れ入ります。羽田空港とか電車の窓外の風景とかも、意外と大変だったと思いますよ。
オープニングのゴジラ登場の場面の見事な切れ味、今まで観たことの無い描写センスには感激!現代のCG技術を使って、こんな「ゴジラ」が観てみたいんです! 山崎貴監督としては、東宝だしVFX畑だし、「ジュブナイル」や「リターナー」の延長線上に「ゴジラ」が存在するわけで、我々観客としては次に復活する際には絶対山崎監督の「ゴジラ」が観たい!!と思わずにはいられません。本人もその目配せとして入れたシーンだったのでは? たのんます。作らせてやってください、東宝さん!!
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