今日の点取り占い65
| 固定リンク
| コメント (0)
| トラックバック (0)
評判も良く、ミニシアター系としてはかなりヒットもしている映画「人のセックスを笑うな」ですが、やはりしみじみといいですねえ。フィックスのロングかミディアム・ショットでの長回しが基調となっていて、そのゆったりとした時の流れの生み出す世界の、なんと映画的に豊かで心地良いことか。このネタで2時間17分だと普通長すぎるはずなんですけど、本作に関してはそんなことはなく、むしろもっとこの人たちのことを見ていたいなあと感じました。この空気とニュアンスが、日本映画の良さですねえ。相米慎二の長回しにも通じる味があり、やはり相米映画がそうだったように、役者たちが皆素晴らしいです。
ああ、永作博美がスゴイ!昨年の「腑抜けども、悲しみの愛を見せろ」でも久々の登場で、ある種の怪演を見せていたと思ったら(賞も色々もらってましたね)、ここでまた圧倒的にしなやかでしたたかな芝居を見せてくれていて、「いつの間にこんな名優になってたの?」って感じです。 松山ケンイチも受けの芝居ながら、ナチュラルっぽさが素晴らしいし、あがた森魚さんもユニークな味が生かされています。 そして蒼井優がこれまたスゴイ!長回しの中で、彼女の全身を使った体技と発声が、今までの彼女のレベルを凌駕して、見る者を驚嘆させます(しかもニットキャップをかぶった姿が朝日新聞連載のマンガ「オチビサン」みたいでした??)。「みぃーるーめぇーくーん! あーそーぼーっ!」の叫びとか、ベッドの上でのジャンプとか・・・、予想を超越する演技です。 なんか早くも、今年の主演女優賞と助演女優賞はこの作品でキマリか?!って思っちゃいました。
| 固定リンク
| コメント (0)
| トラックバック (0)
夏帆主演の映画「東京少女」が素晴らしいです。 ワームホールを題材にした一種のタイムスリップものなのですが、ケータイを媒介に明治時代と現代とで少女と少年が話せるところがミソ。「イルマーレ」などの韓国映画にも影響を受けているかも。 低予算なので、明治時代の再現にしてもCGの使用はそれほど多くなく、明治村などのロケで何とかしのいでいます。でも、映画に心と志があるので、あまり気になりません。序盤では仏頂面だった夏帆が、とてもステキな表情になっていく中盤以降には、物語もタイムスリップものとして凝った展開を見せます。100年の時を超えた銀座でのデートなんて、映画ならではの面白さです。 銀座の老舗呉服店の件りとかはお見事で、「おお」と唸りつつ何度も涙が出てきました。日比谷の松本楼にも「おお」でしたね。 またケータイの電池切れとか手鏡とか小説の原稿とか、物語の中での小道具の生かし方も見事です。 小中和哉監督は、「四月怪談」とか「くまちゃん」とかのファンタジー系の愛すべき作品を作らせたら右に出る者のいない人なので、これもその系譜で胸に滲みるチャーミングな1本です。小さな宝物って感じですね。
| 固定リンク
| コメント (1)
| トラックバック (3)
東アジア選手権の日本vs.韓国戦は1-1の引き分けってことで、今大会のタイトルは取れなかったわけですが、あれだけケガ人続出の苦しさの中で、何とかメンバーのやりくりをしながら、よく戦いました。 3試合を通じてのベスト・プレイヤーは中沢。冷静に全ての危機をつぶしまくってました。アジアでは敵なしって感じですし、アジアカップの時といい今回といい超アウェイの逆境になるほど燃えるタイプのようです。頼りになります。 今日の山瀬はずーっといいとこなしで「消えて」いたのですが、1発キチンといい仕事をしてくれました。 でも今の韓国はかなり強いです。あちらも海外組やら何やら抜けているのに、中盤のボール奪取率の高さや、個人の強さはお見事。プラス終盤の時間の使い方などは憎たらしいほどでした。 ま、でも控え組のテストってことでは、普段出来ない事ができて良かったとも言える大会でした。
| 固定リンク
| コメント (0)
| トラックバック (0)
松屋銀座の催事場でやっている「Ginzaワインマーケット」(~25日)に行きました。いわゆる“ニューワールド”だけを集めていて(日本、アメリカ、オーストラリア、ニュージーランド、チリ、アルゼンチン)、ニューワールドにしてはけっこう高目の品が多いのですが、その分良質な品揃えではあります。2,100円払って21枚綴りの券を買って、それぞれのワインについている2とか4とか5とかの枚数を出して試飲するシステム。 大江戸が飲んだのは、今評判のタケダワイナリー(山形県)の「キュベ・ヨシコ」というスパークリング、それから同じくタケダワイナリーの赤、次にカリフォルニアのジンファンデル、また国産に戻ってシャトー・メルシャンの「桔梗ケ原メルロー」、最後にカリフォルニアの「タンタラ」のピノノワール。 そして奥の方のプレミアムワインのバーで、仕上げの「オーパスワン 1999」(1,950円/グラス)。うーん、やっぱり別格でおいしかったです!濃厚な凝縮感が男前でした。同じバーにオーストラリアの「ペンフォールド グランジ2002」とかもあったんですけど、なんせグラス1杯4,200円ですもん!手が出ませんでしたねえ。
| 固定リンク
| コメント (0)
| トラックバック (0)
東アジア選手権第2戦(男子)の日本vs.中国戦、アウェイだからというよりは、北朝鮮の審判の偏ったジャッジにかなりやられましたね。でも、このチームすごく冷静。中沢や啓太をはじめ、熱くなって不利にならないようにコントロールしてるのがよくわかります(啓太の小突き合いはイエロー覚悟で計算の上ですね)。まあ、それにしても中国もアフターでガンガン削りに来てました。 そもそもがケガだらけで中国に入ったのに、1戦、2戦と戦って更にケガ人が増えて、韓国戦はどんなメンバーが組めるのか心配です。 でも、田代は意外なほど使い物になってるし、今野のセンターバックも水本よりいいじゃないですか。(キーパーに正面から跳び蹴りされた)安田も良かったし、ケイタ&ケンゴのダブルボランチも非常にうまく機能してました。 何はともあれ、川淵キャプテンも怒って「東アジア連盟に抗議する」と言ってたそうですから、あの「中東の笛」を髣髴とさせる北朝鮮の審判、なんとかしちゃってもらいたいものです。
| 固定リンク
| コメント (0)
| トラックバック (0)
昨日のサッカー東アジア選手権の日本vs.北朝鮮戦はなかなかの見ものでした、というか、あんな先発はなかなか見られない! キーパー川島で、水本、羽生、山岸の元JEFトリオも先発、加地は左サイドバック、2トップは田代と播戸ですもん。交代で安田と前田も出てきたし。なんか紅白戦のBチームめいた布陣でした。
まあしかし、テセと川島はフロンターレ同士で何をやってくれとるのかなあ?日本は格下チーム相手に早い時間帯の失点というイヤなパターンがお家芸になりつつあります。その後もガチガチに守られた中で、カウンター受け過ぎの感がありました。 でも羽生は良かった。あとは安田ミチ、大久保不在なだけに、ああいうドリブルで突っかけるタイプが必要だったのが、見事に当たりました。 右の内田、左の安田という、いろんな面で正反対の二人が、今後の日本の両翼を担って行きそうで、楽しみですねえ。
| 固定リンク
| コメント (0)
| トラックバック (0)
第2回東京マラソン、快晴で良かったですねえ。氷雨で辛かった昨年とはえらい違いです。以前書いたように、大江戸は5倍位の抽選で落っこちてしまったので、今年は沿道からの応援です。十分防寒はしていたものの、じっとしてるとやはり寒いですねえ。1時間半が限度でした。銀座の松屋前で見てましたが、その間にもガレッジセール川田やカンニング竹山や勝俣州和らが目の前を通り過ぎて行きました。
仮装の選手も去年以上に多く、スパイダーマン、カラカサおばけ、バレリーナ、ピングーと雪だるま、馬、DJオズマ、黒スーツ、バニーガールなどなどが走ってました。 いつもとは違う貌を見せるTOKYOを楽しそうに走る人々と、その人たちを助けるボランティアの方々、そして沿道で声援を送る人たち。ビューティフルな光景です。東京の一大イベントとしてますます発展していきそうですね。 来年は3月らしいけど、また出たいなあ。 (あ、TVではあおいちゃんの東京メトロのCMをたっぷり見られて良かった良かったです。)
| 固定リンク
| コメント (1)
| トラックバック (0)
市川崑監督が92歳で亡くなりました。結果として「犬神家の一族」のセルフ・リメイクが遺作となってしまいましたが、さすがに力の無い作品になってましたもん。でも、もう1本くらい撮らせてあげたかったなあ(ちなみに「いぬがみけ」で変換すると「犬が三毛」と出てきました)。
大江戸は「満員電車」「私は2歳」が一番好きで、「プーサン」「黒い十人の女」「東京オリンピック」「青春」「古都」「幸福」「細雪」あたりも良かったですねえ。 光と影のシャープな映像美。独特のリズムを持った見事なカット割り。スタイリッシュでグラフィックなタイトル。日本映画離れした、モダンなセンスの良さを誇る、真の才人でした。
| 固定リンク
| コメント (0)
| トラックバック (0)
あのロイ・シャイダーが亡くなりましたね。享年75歳。「フレンチ・コネクション」「ジョーズ」「マラソン・マン」「恐怖の報酬」「オール・ザット・ジャズ」と、まさに’70年代を代表する渋い名脇役(主役もあるけど)でした。逆に言えば’80年代以降はあまり活躍しなかったわけですが、あの日焼けした長い顔にビシッと通った鼻筋で、クールでもあり、ユーモラスでもあり、タフでもあり、善から悪まで、弱から強までを演じられる人でした。 「オール・ザット・ジャズ」ではボブ・フォッシーをモデルにした演出家を演じ(“It's show time, folks.”)、クライマックスでは歌って踊って見事でした。 ところで昔の特撮ヒーローものの「宇宙刑事シャイダー」は、ロイ・シャイダーからの命名だったりするそうです。やっぱりそうだったか。
| 固定リンク
| コメント (4)
| トラックバック (0)
学研の「大人の科学マガジン」vol.17『テルミン mini』出ました! 組み立て式のミニ・テルミンがついていて、2,300円。本物のテルミンは確か4-5万円ぐらいからだったので、迷わずに買いました。
わーい。 (*大江戸とテルミンの出会いについては、当ブログのバックナンバー「音楽」から2007年6月24日の「テルミンを体験!」をご覧あれ。) 15-20分くらいで組み立てて、単3電池4本を入れて、チューニングして、いざ演奏。やはりなかなか難しいですけど、そこがいいところ。 付録のミニ機なので、音はイマイチですけど、でも楽しい! ドレミファ・・・とやるだけで、こんなに楽しい楽器もそうそうありますまい。「チューリップ」、なんとかかんとか弾けました(かな?)。次は「荒城の月」だ!
小生は普通の本屋で買ったのですが、下北沢のヴィレッジ・ヴァンガードでは2箇所で山積みにしてありました。
| 固定リンク
| コメント (0)
| トラックバック (0)
昨日公開の映画「潜水服は蝶の夢を見る」は、ジュリアン・シュナーベルを現代美術のアーティストより映画監督として評価させるに足る立派な出来でした。1人称キャメラの多用、まばたきの映像、イマジネーションの世界、想い出のフラッシュバック・・・映画ならではの表現で、ロックトイン・シンドローム(閉じ込め症候群)に陥った悲劇の男の心を描いていきます。やはり、「ELLE」の編集長でバリバリだった働き盛りの男が・・・という、実話の強さは否めません。20万回以上のまばたきで綴った本、という事実の凄さは、困ったことに映画の出来を凌駕してしまっています。そこがこの作品の評価の難しいところ。 でも、シュナーベルの描写は決してウェットや過剰に陥らず、ヤヌス・カミンスキー撮影による映像のトーンとも相まって、カラッと、あっさりしています。そこがいいところ。
「ジョニーは戦場に行った」、「奇跡の人」、「海を飛ぶ夢」、「象の背中」などの映画から、ポーの「早すぎた埋葬」あたりまで、いろんな連想が浮かびもしました。
| 固定リンク
| コメント (0)
| トラックバック (0)
代々木上原駅そばの小路にあるドーナツ屋さん「haritts(ハリッツ)」に行きました。なにしろ普通の古い民家を改造した作りだし、ひっそりと目立たないしで、ジョギングしながらだいたいの場所を頭に入れて探した最初の時は発見できずだったのです。2度目に行ったときは見つかりましたが、「ドーナツ全品売り切れです」ってことで、すごすごと帰って来て、今日3度目の正直でゲットできました。小ぢんまりしたカフェもやってる小さなお店で、ケースに置いてあるドーナツの数も 少しづつ。予約のない人は5個までしか買うことが出来ないのだそうです。チーズクリームやシナモンカレンズやかぼちゃやスイート65を買ったのですが、ギザウマス!
生地はパン系なのですが、ほっこり&もちもちっとした食感で、油っこさは無くて、何か品格のようなものが感じられる味です。また、中のクリームチーズやチョコレートチップがとってもおいしいんですよねー。
うーん、ステキな店です。
| 固定リンク
| コメント (0)
| トラックバック (0)
今クールのドラマは佳作の粒揃いといった印象。「エジソンの母」や「斉藤さん」は面白いし、「あしたの、喜多善男」や「あをによし鹿男」も悪くなさそう。でも決め手に欠けるので、全部きちんと見てるのって2つしかありません。 その一つ「篤姫」も面白いです(「新選組!」以来久々に大河見てます)が、もう一つの「未来講師めぐる」がもうとにかくサイコーです!テレビ朝日の金曜11時15分からの例の枠(「トリック」や「時効警察」を生んだ伝説の枠)に似つかわしく、自由にハチャメチャやってます。宮藤官九郎作品としても、ここんとこ無かったほどはじけてて、見事にぶっ飛んで、宮藤ワールド全開です。なにしろ主人公のフカキョンが、満腹になると20年後が見えてしまうって設定でして・・・。 役者たちもスゴくって、地井武男も船越英一郎も黒川智花も正名僕蔵も笑えます。中でも武田真治がバカやってて、新境地でスゴイです。 5話まで終わりましたが、これからでも見た方がいいですよ。
| 固定リンク
| コメント (0)
| トラックバック (0)
いよいよ始まりました!2010FIFAワールドカップ南アフリカ大会へ向けてのアジア第3次予選。いよいよ日本代表の登場です。雪の埼玉スタジアム、寒そうだったなあ。思えば前回大会の予選初戦;日本-オマーン戦@埼スタには寒い中見に行ったのです。さすがに今日行ってたら、寒さに弱い大江戸としては(ずぶぬれだし)死んでたろうなあ。 雪を初めて見たタイの選手たちにとっても、一生の語り草的ゲームでしょう。
結果的には4-1で完勝でしたけど、1-1にされた時にはどうなることかと思いました。 いや、実はワンセグで電車内で見てたら、井の頭線の渋谷駅では0-0で、発車してトンネルに入ったところで電波が中断して、神泉駅を過ぎてトンネルを抜けて映像が復活したら1-1になっていたという(笑)、いったいどんな試合だ!?ってな局面もありました。
4点中セットプレーから3点。残りの1点も偶然が幸いした部分があるので、流れの中でキレイに崩した得点ってのはなかったわけですが、まあ良しとしましょう。 巻のゴールってのは、いつでも非常に「魂」が入ってるので、嬉しいですね。
| 固定リンク
| コメント (0)
| トラックバック (1)
荒川良々の初主演映画「全然大丈夫」は、なかなかに結構な味わいでした。ピンの主演というよりは、岡田義徳、木村佳乃とのトリオ主演ですが、それにしてもかなり欠点の多い主人公ですねえ。結構イヤな奴で、小生の感情移入は自然と岡田義徳くんの方に向かってしまうのでした。岡田君、いい味わい出してます。 てゆーか、この映画の役者さんたちはことごとくいい味出していて、蟹江敬三も、田中<ココリコ>直樹も、根岸季衣も、久々にお目にかかった小倉一郎さんも、妙に味わい深いものがありました。
でも、何と言っても木村佳乃の好演がステキです。暗くて、ダサくて、変人で、不器用な、要するに社会適合性の無い女性を、こんなにチャーミングに演じてしまったことは、新鮮な驚きでした。今までキムヨシをあなどっていたのかも知れません。日本の「アメリ」って感じもちょっぴりあったりします。 まあ、昨年の「さくらん」「怪談」「ジャンゴ」あたりから、やけに意欲的に芸の幅を広げようとしているなあとは思っていましたが、いやあ、こう来たか。ちくわを常に携帯しているあたりが唖然とするところですし、ティッシュ箱やガムテープとぶきっちょに格闘するあたりの手わざはウディ・アレンの至芸をも思わせるものです。
脚本・監督の藤田容介さんは大人計画やグループ魂に縁のあった人らしく、大人計画の役者さんたちも随分出ています。まあ、ギャグがすべってる所もちょっとありますけど、大いに笑えて、一抹の物悲しさと、ほっこりとした希望があって・・・好きですね。ラストの「ありがとう。」の味なんか、かなり上等です。
| 固定リンク
| コメント (0)
| トラックバック (0)
山田洋次の「母べえ」はやはり名作でした。時代劇三部作では「たそがれ清兵衛」を頂点として、「隠し剣 鬼の爪」「武士の一分」とゆるやかに下降してしまった後の作品で、また新しい高みに達しています。 美術とか衣装とか撮影とかの映画作りは、ごく普通の顔していながら、素晴らしく質が高いです。予算面も含めて、今こんな映画作りが出来るのは、山田洋次だけでしょう。松竹の伝統を、いや日本映画の伝統を一人で背負っちゃってます。
とにかく泣けます。泣かせてくれます。でもそれは「お涙頂戴」ではなく、反戦の思いに溢れた“静かな怒り”に打たれるからです。『こうあってはいけない』という、祈りをはらんだ憤怒。「これを描くんだ」という腹の据わった決意というか、作家の魂のようなもの--変な例ですが、それは1年前の「それでもボクはやってない」とも共通するものがあるように思えます。
吉永小百合62歳の驚異的な若さには驚かされました。また、浅野忠信をこんな感じで使ったってのは、「息子」における永瀬正敏を思わせますね。山田洋次って、自作を古めかしくさせないために、そんなことも上手にやる人ですね(「幸福の黄色いハンカチ」の武田鉄矢&桃井かおり とかね)。 子役の二人が共に「未来」って名前なのは何という偶然でしょう(志田未来=みらい と佐藤未来=みく)。 笹野高史、でんでん もうまいけど、吉永の父親役の中村梅之助が、それはそれは絶品です。
| 固定リンク
| コメント (0)
| トラックバック (0)
先日、松竹のシネマ歌舞伎(ま、舞台をまるまる収めた映像版をスクリーンで上映するだけですが)「野田版 研辰の討たれ」を観ましたが・・・いやー、面白かった。以前にも勘三郎の「鼠小僧」をはじめシネマ歌舞伎はほとんど見ていますが、こんなに面白いのは初めてです。まさにスーパー・エンタテインメントで、とにかくテンポが良く、台詞がよく出来てて、何と言っても役者たちが素晴らしい(バストショット以上になると、顔一面の汗が熱演ぶりを物語ってくれます)。勘三郎の魅力が炸裂してて、いやー、本当に芸達者な人です。見せてくれます、笑わせてくれます、華もあります。他の役者とのアンサンブルも申し分なく、野田演出も「歌舞伎」の枠内で上手に遊んでくれてます。 これ、上演時にはあっという間にチケットが売り切れて、見たかったのに見られなかったんですよねえ。そういった意味ではシネマ歌舞伎や、東映のゲキシネなどの試みは助かります。
| 固定リンク
| コメント (0)
| トラックバック (0)
最近のコメント