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2008年2月10日 (日)

「潜水服は蝶の夢を見る」;事実の凄さ

昨日公開の映画「潜水服は蝶の夢を見る」は、ジュリアン・シュナーベルを現代美術のアーティストより映画監督として評価させるに足る立派な出来でした。1人称キャメラの多用、まばたきの映像、イマジネーションの世界、想い出のフラッシュバック・・・映画ならではの表現で、ロックトイン・シンドローム(閉じ込め症候群)に陥った悲劇の男の心を描いていきます。やはり、「ELLE」の編集長でバリバリだった働き盛りの男が・・・という、実話の強さは否めません。20万回以上のまばたきで綴った本、という事実の凄さは、困ったことに映画の出来を凌駕してしまっています。そこがこの作品の評価の難しいところ。 でも、シュナーベルの描写は決してウェットや過剰に陥らず、ヤヌス・カミンスキー撮影による映像のトーンとも相まって、カラッと、あっさりしています。そこがいいところ。 

「ジョニーは戦場に行った」、「奇跡の人」、「海を飛ぶ夢」、「象の背中」などの映画から、ポーの「早すぎた埋葬」あたりまで、いろんな連想が浮かびもしました。

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