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2008年2月26日 (火)

「東京少女」に落涙

夏帆主演の映画「東京少女」が素晴らしいです。 ワームホールを題材にした一種のタイムスリップものなのですが、ケータイを媒介に明治時代と現代とで少女と少年が話せるところがミソ。「イルマーレ」などの韓国映画にも影響を受けているかも。 低予算なので、明治時代の再現にしてもCGの使用はそれほど多くなく、明治村などのロケで何とかしのいでいます。でも、映画に心と志があるので、あまり気になりません。序盤では仏頂面だった夏帆が、とてもステキな表情になっていく中盤以降には、物語もタイムスリップものとして凝った展開を見せます。100年の時を超えた銀座でのデートなんて、映画ならではの面白さです。 銀座の老舗呉服店の件りとかはお見事で、「おお」と唸りつつ何度も涙が出てきました。日比谷の松本楼にも「おお」でしたね。 またケータイの電池切れとか手鏡とか小説の原稿とか、物語の中での小道具の生かし方も見事です。 小中和哉監督は、「四月怪談」とか「くまちゃん」とかのファンタジー系の愛すべき作品を作らせたら右に出る者のいない人なので、これもその系譜で胸に滲みるチャーミングな1本です。小さな宝物って感じですね。

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コメント

TBありがとうございました。
読ませていただいた批評が素敵な文章だったので「他のブログの批評・感想」として紹介させていただきました。
今後ともよろしくお願いします。

投稿: かみぃ | 2008年2月29日 (金) 00時25分

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