ステキだぞ、「L」
「デス・ノート」前後篇は予想よりもずっと面白かったのです。荒唐無稽な設定に加え、ヘヴィメタ風の死神が出てきたりして、マンガが原作だし子供だましなんじゃないの?という予見を見事に裏切ってくれました。「ファウスト」の如きストーリーの面白さもさることながら、「L」(松山ケンイチ)という引きこもり系天才名探偵のキャラクターの魅力による部分も大だったと思います。 で、スピンオフとしてオリジナル脚本によるLの物語「L change the WorLd」ができたのですが、こいつもきっちり面白かったです。中田秀夫監督としても傑作「リング」以降は佳作「ラストシーン」意外はパッとしなかった(と小生は言ってしまいますが)だけに、これは評価してあげたいです(手放しの評価とはいかないけど)。 一方で、かなりツッコミ所の多い作品であることも確かですが。
目の周りの黒い独特のメイクで、白の長袖Tにゆったり目のデニムを合わせ、猫背で淡々としゃべるL。甘いものを手放さず、ティーカップもチョコもキャンディーも指先でつまむように持ち、パソコンのキーはカマキリのような動作で打つ・・・まあ、なんてユニークな造形でしょう。ある意味、ハンニバル・レクターの造形に匹敵するインパクトがあります。オタクのヒーロー(彼はアイドル好きでもある)という今日性も持っていますしね。 大江戸としては、甘いもの好きってとこに親近感を感じちゃいます。
そのLが本編ではアクションまでこなして、スーパーヒーロー的に活躍しちゃうんです。自転車こいだり、走ったり、飛行機に飛び乗ったり、しまいには飛行機を○○しちゃうんです。びっくりだ。うーん、そう来たか。 というわけで、物語は「デス・ノート」の世界を離れ、単独で観て楽しめるものとなっております。基本的に「007」ジェームス・ボンドや「ダイ・ハード」ジョン・マクレーンが主人公でも、アレンジすれば成り立つような世界です。 というわけで、エンタテインメントとしての構築がしっかりしているのです。でもディテールは甘いけどね。
福田麻由子ちゃんは「リトルDJ」に続き、実に田中麗奈の幼い頃の顔です。と思ってたら、なんと「犬と私の10の約束」では二人が同じ役の14歳の頃と、成長した22歳の頃を演じるんだそうです!! わはは。 やっぱりそうしなきゃ!ですよね。
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