時代は、堺雅人
ここんところ映画「クライマーズ・ハイ」「ジャージの二人」のプロモーションで、堺雅人さんがテレビやら新聞やら雑誌やらに出まくってますね。生真面目すぎる人柄が災いして、トークがイマイチ面白くないあたりが、いかにも堺さんって感じ。大好評のうちに没した家定役の「篤姫」や公開終了の「アフタースクール」も合わせて、「新選組!」の山南さんの時以上の売れっ子ぶりで、以前より堺さんを応援していた者としては「よしよし」って感じです(大江戸は別にゲイではないのですが)。家定の、「うつけ」から知性の固まりに変身した時の見事さとか、頂点に立つ者の孤独と諦念の深さと、篤姫への愛情が成長していくさまの表現などは、もう堺雅人以外には考えられない名演でした。とにかく、人畜無害な感じと、何考えているのかわかんないとこの同居っぷりが素敵ですね。『キネマ旬報』の「アフタースクール」特集に、どっかの引用で「喜怒哀楽をすべて笑顔で表現する男」ってのがあり、なるほどと思ったものでした。でも、未見の「クライマーズ・ハイ」の予告編とか見ると、コワイ顔で怒鳴ったりもしているので、そいつもまた楽しみです。 でも山南さんと並ぶ彼のベストは映画「ココニイルコト」。あの笑顔と関西弁の「ま、え~んとちゃいますかー。」が最高なんですよねー。
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