「パコと魔法の絵本」、笑えて泣けてハートフル
期待の映画「パコと魔法の絵本」、期待通りにステキで笑えて楽しく、なんか泣けるところさえあって、面白かったです。 見事に中島哲也ワールドで、極彩色でCGI全開のアメージング映像の洪水と、クレイジーなメイクの役者たちによるによる針の振り切れたハイテンション芝居。まさにオモチャ箱をひっくり返したような狂騒ぶりですが、そこにちゃんと“ハート”が込められてるあたりが『中島流』です。
リア王みたいな役所広司、見事です。阿部サダヲ、いつもながら笑えます。小池栄子、イッちゃってます。でも、土屋アンナのパンク看護婦には後半見事に泣かされました(しかも2ヶ所で)。あの妻夫木との件りにおいて、切ない愛をあのダミ声でつっぱって語るあたりは、もうあんさんの独壇場で、涙ちょちょぎれるってもんです。 でも周囲の人たちは別のスタンダードな部分で、しきりに鼻すすってましたね。意外なほど多くの人が泣いてました。 大人から子供まで誰もが楽しめる、今日び稀有な娯楽映画であります。
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コメント
私はオカマの國村隼が泣き出すシーン、ゲラゲラ笑いながら切なくて泣けて泣けて、顔がぐにゃぐにゃでした。
投稿: risi@いけばな | 2008年9月22日 (月) 12時20分