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2008年10月26日 (日)

「リダクテッド」のヘヴィーな告発

ブライアン・デ・パルマの「リダクテッド 真実の価値」が昨日公開となりましたが、東京地区では渋谷のシアターNのみでの上映。イラク駐留の米兵の非道な行為を告発したフェイク・ドキュメンタリーであり、「全米マスコミが抹殺」した作品ってことで、日本でもごくごく小規模な公開に留まったのでしょうか。しょうがねえなあ、全米!

それにしてもデ・パルマといえば「カジュアリティーズ」ではベトナム戦争における米兵のレイプ事件を告発し(この作品も小生は大いに評価しております)、今再び・・・ってところですが、手法やタッチはかなり違います。つまり「カジュアリティーズ」はハリウッド映画的なキャストや物語性や正当な映画文法で、ある種の感銘を与えるような作品として成立していましたが、「リダクテッド」はビデオやユーチューブなどの映像を無名のキャスト再現して、観る者の憤怒をあおり、いやーな感じと無力感が残ります。 米兵がイラクの人々に向ける“ゴキブリども(cockroaches)”という言葉によって表される絶望的な無理解。それによって起こる暴力の連鎖、というよりは「目には目を、歯には歯を」。 今年公開されたポール・ハギス監督の「告発のゆくえ」よりも直接的で、パワフルな作品です。なにしろ血や暴力のなまなましさに関しては人後に落ちない、外科医の家に生まれたデ・パルマですから。 1時間30分と短いのに、中身はかなりヘヴィーです。

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