堂々たる良心作「誰も守ってくれない」
映画「誰も守ってくれない」は、見応えのある力作でした。「踊る大捜査線」の脚本家であり、これが監督作としては3作目の君塚良一作品ですが、良質な社会派エンタテインメントとして上々の出来栄えです。「踊る・・・」もそうであったように、綿密な調査に基づくリアルな警察関係の描写でまずは引き込みますし、かと言ってそこに拘泥せず、物語を走らせます。 マスコミの事件報道やインターネットの2ちゃんねる的サイトへの問題提起に力が入る一方で、刑事と保護される少女のロードムービー的展開に持っていったのが、成功の要因でしょう。 まあ、ちょっと行き過ぎかなってな場面とか、「それはちょっと・・・」的な描写も無いことはないですが、大江戸としては大いに支持しますよ、この映画。 佐藤浩市も志田未来もキチンといいけれど、ここ2年ほど木村佳乃がどんどん巧くなっていくのには驚きます。
予告編やプログラムなどに入っている英語題は「Nobody to watch over me」。言わずと知れたジャズのスタンダード・ナンバー「 Someone to watch over me」をもじっているわけですね(このタイトルはそのまま、同曲を用いた映画「誰かに見られてる」'87年 の原題でもあります)。
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