ドラマ「白洲次郎」の質の高さ
NHKスペシャルのドラマ「白洲次郎」、3話中2話が終わってさあ完結と思いきや、第3話は8月の放映なのでした。なんでやねん? ハイビジョンなのでしょうが、とにかく映像が見事で、光と影、逆光、闇の表現などなど、本当に美しくも力のある絵作りです。もちろん衣装や美術にも隙がありません。ドラマとしても緊密度が高く、テンポの緩急が適切で、実に質の高い仕上がりとなっています。
さらに、賞賛すべきは役者たちの頑張りでしょう。伊勢谷友介は、今までのべちゃっとしたしゃべり方から脱却して、堂々たる二枚目ぶりです。英語も発音がよく、堂々としていて、随分勉強したんだろうなあという成果が出ています。それは中谷美紀に関しても言えることで、従来のTVドラマクラスの「あちゃ~」ってな英語ではありません。ちゃんと先生がついて、長いこと準備したんだろうなあ。それぞれに、次郎・正子らしい感じが出てて、英語でケンカするあたりも、かくもあったのだろうと思わせるだけの力があります。 原田芳雄の吉田茂ってのは、ちょっと評価の分かれるところでしょうねえ。その一方で岸部一徳の近衛文麿首相は、彼のキャリアの中でも最上級ではないでしょうか。 それにしても市川亀治郎の青山二郎にはぶっとびました。あんなエキセントリックな人だったんですかい?
3話が待ち遠しくてなりません。
| 固定リンク
コメント