ペン・ステーション
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西原理恵子の手がけた絵本が原作の映画「いけちゃんとぼく」は、想像以上に良くできていました。 あんなアバウトなキャラクターである「いけちゃん」が、3DCGで実写と合成されるのですから、大丈夫かねえ?と思ったのですが、杞憂でした。見事に成功したファンタジーです。それにしてもいけちゃんは、プラスチックのゴミ箱みたいです(目の黒丸が、あたかもビンや缶を入れる穴みたいだし)。
ボーイズ・ライフの話であり、それを成り立たせる主役の深澤嵐君の面構えがなかなかに結構です。そして、いけちゃんの声の蒼井優! この人は「鉄コン筋クリート」もそうだったけど、声優の時が実にうまく面白いです。 あと、いつもへらへら笑っている男の子が、すげーいい!顔見てるだけで、なんとも楽しい。
でもジュヴナイルものでありながら、実は人生を俯瞰した深い愛の物語だったりするわけで、その終盤の展開には落涙を禁じ得ませんでした。 これが長編デビューだと言う脚本・監督の大岡俊彦は、ほどほどの良さを心得た堂々たる仕事っぷりです。絵作りもいいし、テンポもいい。 いやー、笑えて楽しんで、泣けて感動しました。
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ほとんどお笑いですが、4週間近くかかってようやく「1Q84」のBOOK1&2読み終えました。これだけかかれば、さすがにモトが取れたってもんで・・・。その間に最速のミリオンセラーになったり、そのおかげで新聞にはカラー広告が出たり、駅には大ポスターが貼られたり、ますます売れていくのでしょう。夏休みも近いし。とは言え、けっこうエロい描写も多かったりして、電車で読むときにはお隣が気になったりもするので、大ブームだってんで読んだ中学生とかは、驚いちゃうかな。でもケータイ小説しか知らない世代に、「小説ってこんなもんだ」と教えてあげるのはいいことでしょう。確かに小説の、文学の面白さに満ちております。ハルキストのはしくれとして、久々の村上ワールドを堪能しました。
おなじみの文体、おなじみのトーンの会話。「世界の終わりとハードボイルドワンダーランド」のように、2つの異なる世界が交互に語られて、それが交わっていく構成。リアルとファンタジーの絶妙な共棲。現代社会へのコミットメント。そして、運命的な純愛。 ここで描かれる「純愛」の強度は圧倒的です。 村上作品の中でも、かなり好きな方です。小説ならではの魅力と、文章を読む楽しさを再認識させられました。
それにしても「ふかえり」。なぜ「ふかえり」? 小生などはすぐに「深津絵里」を連想してしまわけですが、深田恭子のファンは「ふかきょん」と「ふかえり」の符合の方に心が行くのでしょうか(深田絵里子/深田恭子ってことで)。
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J2なのに国立競技場で試合やっちゃうことってのもあるんです。東京ヴェルディvs.湘南ベルマーレ戦に行きました。国立でのこのカードは3年ぶりぐらいかなあ(前回は昼間でした)。 観客数は4,700人ちょっと。自由な空気でした。 ただ社会人ともなると、なかなか予定がままならず、会社からキックオフ前に駆けつけようと思っていたのですが、結局は仕事が長引いて、到着したのはハーフタイム。とほ。 しかもビール売店が1箇所で長蛇の列。何も飲めませんでした。これは縁起が悪い。
案の定、連戦かつ中2日という日程のためか湘南の動きが悪く、特に両サイドは完全にヴェルディに負けてました。ま、唯一の得点シーンだけは、両サイドが機能してきっちり崩したんですけど。 とにかくヴェルディの執拗なチェックに負けました。パスミスだらけだし、やたら取られてたし。 1-2という結果にも納得。まあ、こういう日もあります。とは言え、ベルマーレの敗戦は第23節にして、今期3つ目!4月26日以来2ヶ月近くも負けてなかったのですから、逆に感心しちゃいます。まあ、まだ首位です。
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1974年にNYのワールドトレードセンターのツインタワーにワイヤーを張り綱渡りしたフランス人フィリップ・プティのドキュメンタリー映画「マン・オン・ワイヤーを観ました。当時の16mm映像、再現映像、現在の映像をミックスして、周到な準備に基づく「史上、最も美しい犯罪」の全容を明らかにしていきます。あきれます。そして畏怖の念を抱きます。高所恐怖症に人にはお薦めできません。
綱渡りに成功して逮捕されたプティが、アメリカのマスコミから「WHY?」ばかり訊かれて辟易して、「理由が無いから素晴らしいのに。」と言うところで、なるほどと合点が行きました。何の意味も無いことに命を懸けて、そこに何の理由も無いがゆえに美しい、素晴らしい、偉大な行為として屹立し得るのだということが、ストンと納得できます。 その後のエピソードなどで、彼の人生のピークはここだったことが示されます。もちろん悔いはないはずです。あの45分間、確かに彼は神に愛されていたのですから。
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朝日の夕刊に深津絵里さまの母上(諭美子さん)が書道家として、漢字アートの個展開催という記事が出ていました。なんと実名を出すのは60歳にして初めてのことで、娘に迷惑をかけるのがいやだったのと、「娘の七光り」的に取り上げられるのも嫌だったとのことで、ある意味けなげじゃあありませんか。母から相談された時の娘・絵里さんの言葉、「お母さんの人生だからいいよ。」ってのも、普通だけどなんかいいです。写真を見ると、ふかっちゃんより濃いお顔でありました。
ところで今日6月20日は相武紗季さんの24歳のおたんじょうびです。ちなみに「anan」の今週号の表紙はあいぶーです!
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あの『だんだん麺』で知られる「支那麺 はしご」(数寄屋橋の東芝ビル地下や銀座8丁目や新富町にありますね)の新店舗が、銀座6丁目に出来ました。大き目の店です。東芝ビル(モザイク)のすぐ裏手なので、「こんなに近いとは、さては東芝ビルを退店するのか」と思い、帰りに東芝ビル店をチェックしたら、特にそんな貼り紙はありませんでした。謎です。
お味やメニューは全く一緒。ここんちの『だんだん麺』は、澄んだスープにゴマペーストが入り、唐辛子がからむタイプで、麺は縮れずまっすぐ。ゆず風味も感じられ、辛味もなかなかです。最初食べた時は、通常の「坦坦麺」との違いに戸惑いましたが、その後やみつきになり、月に一度は食べていますねえ。もちろんサービスの小ライスと共に。 それにしても、なぜ「たんたん麺」ではなく「だんだん麺」なのか? 大江戸のように、だんだんハマッて好きになるからでしょうか。 小生の推測は「はしご」だから「だんだん」(はしごだん)なのですが・・・。
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映画「ハゲタカ」を観ました。NHKドラマの評判は聞いていたものの、未見だったのです。でも問題なく楽しめます。そして経済に弱い大江戸でも楽しめます。上出来のエンターテインメントです。例えばオリヴァー・ストーンの「ウォール街」に肩を並べるくらいの経済エンターテインメントです。ウェルメイドな脚本、テンポとキレのいい演出。そして役者たちの良さ。大森南朋の貫禄にちょっと驚きますし、玉山鉄二の水も滴るシャープな二枚目っぷりもさすがです。柴田恭兵の渋さや志賀廣太郎さんの番頭っぷりも好きです。 そして柴田恭兵の「企業も人と同じです。夢や希望が無ければ、生き続けていけないんじゃないでしょうか。」「こんな時代だから、夢や希望を語るリーダーが必要なんです。」的な台詞・・・こういう青臭いの、けっこう好きなんです、大江戸は。てへっ。
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南アフリカでFIFAコンフェデレーションズ・カップ2009が始まりました。と言っても日本が出てないので、報道はほとんどありませんね。各大陸カップの優勝国(アメリカ、ブラジル、イラク、エジプト、スペイン、ニュージーランドに、前回W杯優勝チームのイタリアと2010年W杯開催国の南アフリカを足した8チームが2週間にわたって覇を競います。まあ、本命スペインは揺るがないところでしょう。対抗ブラジルが心もとない状況なので・・・。それにしても、オセアニア、出やすいのなんのって! 放送の方も(フジテレビ系列ですけど)地上波は決勝、準決勝+2試合の計5試合のみ。あとはBS、CSでの放映のみと、やる気なしです。ちょっと残念ですけど、まあ、その前に水曜のオーストラリア戦、中沢抜きでも絶対勝ちましょう、岡田ジャパン!
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「シン・シティ」「300スリーハンドレッド」のフランク・ミラー監督最新作「ザ・スピリット」を観ました。もともと“グラフィック・ノベル”と称するスタイリッシュな劇画を描いていた人で、映画もそのスタイルをモロに踏襲しているのがミソ。このCG時代だからこそ可能になった映像世界ってわけでして、そのハイ・コントラストのモノクロ映像に挿し色の赤(「シン・シティ」では黄色もありましたね)が利いて、鮮烈な効果を上げています。カッコイイです。
ただ本作は「シン・シティ」に比べて、随分とゆるい印象。バイオレンスのゆるさってこともありますし、セクシャルな面からも、物語の緊張感やシャープさも、ちょいとガッカリな感じで・・・。ユーモアに関しても微妙。サミュエル・L・ジャクソンがらみの場面はイマイチ笑えませんねえ。主人公と女性たちとの会話なんぞは、けっこうニヤリなのですけど。
それにしてもこの主人公、怪傑ゾロかバットマン宮本かってな、「タヌキ風顔面直貼り黒マスク」が、ムムムです。ハッキリ言って、こんな奴いたら笑っちゃいます。それなのに、モテモテです。 まあ黒づくめでロングコートにソフト帽、ワンポイントの赤いタイっていう装いは、実に大江戸好みなのですが(確かに、こんな格好することもありますよ。マスクの代わりに黒ぶちメガネで)。
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しばらく前の「ぴあ」の特集に岡田准一が出てて、そこに「30のキーワードと答」がありました。こういうのってあこがれますよね。あと、インタビューされるとか・・・。てわけで、勝手にその30問から選抜した20問(っていうか、20テーマ)です。大江戸時夫の好むものです。ま、あくまでも今現在の気分ですけど・・・。
映画: 多すぎて・・・。今年だったら「ベンジャミン・バトン」。 自然:苔。 アート:多すぎて・・・。今の気分はアンセルム・キーファー。 本:「ライ麦畑でつかまえて(キャッチャー・イン・ザ・ライ)」。 歴史:大正時代。 国・都市:ニューヨーク。 食べ物:辛いもの(坦坦麺、インドカリーなど)と甘いもの(シュークリーム、バウムクーヘンなど)ともちもちしたもの(讃岐うどん、ちくわぶなど)。 スポーツ:見るならサッカー。やりたいのはカーリング。 特技:速歩き。 色:黒。 音:滝と川とか水の音。 時間:夕方(の切なさ)。 建築物:NYのクライスラー・ビルディング。今は無き日比谷・三信ビル。 マンガ:「神の雫」。古くは「マカロニほうれん荘」。 匂い:シナモン。 動物:クラゲ。亀。 人:千利休。 数字:2。 場所:マンハッタン。恵比寿ガーデンプレイス。清澄庭園。新宿副都心。お台場。 言葉:神は細部に宿る。
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梅雨入りだそうで、蒸し暑い日々がやってきます。ただ、朝晩はそこそこ涼しかったりもするので、寝る時のふとんはまだタオルケットや薄掛けではなく、普通の掛けぶとん。なので、就寝中の発汗により、朝起きると体中汗びっしょりだったりして、大変です。妖怪べとべとさんです。 朝シャワーをあびたり、風呂の残り湯を浴びたり、就寝用の汗みずくシャツを新しいシャツに着替えたりの夏が始まるのです。 ちなみに「べとべとさん」はこちら ↓
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%81%B9%E3%81%A8%E3%81%B9%E3%81%A8%E3%81%95%E3%82%93
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日産スタジアムでW杯アジア最終予選、日本vs.カタール戦を見ました。バックスタンドほぼ中央の前から2列目。つまり限りなくピッチ・レベルに近いので、逆サイドの位置関係などは全くわからないような席です。おまけに看板が邪魔して、こっち側のタッチラインが見えないってのも結構致命的。陸上トラックのせいで、けっこう距離もあるし。
試合は1-1の引き分け、しかも内容的にはムムム・・・、ウズベキスタン往復の移動疲れか、W杯出場が決定した後の気の緩みか、はたまた故障者等で前の試合から先発を5人入れ替えざるを得なかったからか、それとも岡田監督がベンチ入りできなかったからか、かなり課題の多いゲームでした。いきなり開始早々1点取ったのも、オウンゴールですしねえ。 それにしても遠藤の代わりに橋本がボランチ、長友の代わりに今野が左サイドバックと、それぞれの所属チームメイトが代役を務めていたのが珍しかったです。背番号まで7、15を受け継いでいたし。さすがに長谷部の代役を同じウォルフスブルクの大久保とは行きませんでしたけど。あ、でも浦和で一緒にやってた阿部だ!すごい。
試合後には犬飼チェアマン、岡田監督、中沢キャプテンによるW杯出場決定のご挨拶および選手たちの場内1周がありました。 その前に予選最後のアウェイのオーストラリア戦、絶対勝ちましょうよ!
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世界最速で南アフリカ行きの切符を手にしたと言うのに、4大会連続のワールドカップ出場決定なのに・・・なんでこんなに盛り上がらないんでしょう。生中継やニュースや新聞やネットの伝え方を見ても、熱狂や歓喜からはほど遠いですよね。何より小生自身の気持ちも。 結局、残り3試合で1勝すればOKという状況でしたし、「出て当然」という雰囲気が支配していたことは明らかです。それにしても出場決定ぐらいじゃ特に喜ばないなんて、ブラジルか?!
ここに来て、きっちり形が出来てきた岡田ジャパンのサッカーですが、やはりオシムの遺伝子がきっちり残っています。小柄な選手たちが走り回ることで機能する全員攻撃&全員守備のパスサッカー。当初は5-6人いたオシム・チルドレン(JEF千葉の選手)が、今は一人もいなくなってしまいましたが、その遺産はしっかりと残っていると思います。一回り成長した俊輔、遠藤、憲剛が並び立っていますし。 オシムさん、ありがとう。南アにはぜひ応援にいらしてください。
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久々にJ・D・サリンジャーの文字が新聞記事になってました。2日の朝日新聞夕刊にサリンジャーが、勝手に作られた「ライ麦畑でつかまえて(キャッチャー・イン・ザ・ライ)」の続編の出版差し止めを求めて提訴したとかいう記事でした。だいたいこの続編の作者の名前が“J・D・カリフォルニア”だってんだから、それを聞いただけで、この作品が金目当ての企画としか思えなくなります。 それにしてもサリンジャー健在でしたか。90歳だそうです。
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辞書ではどちらも正解なんだけど、元来の読み方だったり他の語との混同を防ぐために、こっちの方が良いのでは、っていう言葉の読みがあります。 「出生」には「しゅっしょう」と「しゅっせい」がありますが、大江戸の好みは「しゅっしょう」です。「しゅっせい」だと、兵隊になって戦争に赴く「出征」と読みがかぶるので。 「施行」も「しこう」と「せこう」があって、こちらも工事などの「施工」と「せこう」が同音なので、大江戸は「しこう」を取ります。 「重複」の場合は「じゅうふく」は使わず「ちょうふく」と言いますねえ。その方がなんか多少物知りっぽいから。
こういうのはまあいいんですけど、「独壇場」みたいなケースは難しいです。正しくは「どくせんじょう」なのですが、誤読の「どくだんじょう」があまりにも多いのでそれも許されて、逆に「どくせんじょう」なんて言おうもんなら「こんな字も読めないのか」と思われるので、いちいち注釈付でしゃべらなきゃいけないってやつ。やっかいです。
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