« 2009年6月 | トップページ | 2009年8月 »

2009年7月31日 (金)

今どき「AMEBIC」

古本屋で買った金原ひとみの「AMEBIC アミービック」(2005)を読みました。金原作品は「蛇にピアス」も「アッシュベイビー」も読んで大変な才人だと思ってましたが、本作も凄いです。巻頭をはじめとして、随時挿入される『錯文』とやら--精神分裂的に、イカれて、イッちゃってる時の支離滅裂な文章--が、圧倒的です。そのぶっとび方、その狂気、その句読点なしの、スピード感たっぷりの“意識の流れ”(ジェイムズ・ジョイスもびっくりだ)。病んだ現代を照射しながらも、普遍が浮かび上がります。

そもそも何度か出てくる「アミービック」なる言葉への言及はなく、本体やカバーにも説明はありません。ただ腰巻には[Acrobatic Me-ism Eats Away the Brain, it causes Imagination Catastrophe.](アクロバティックな『自分』主義は脳を食いつくし、想像力の崩壊に至る)とあり、その頭文字を合わせると“AMEBIC”になってます。でも辞書を引くと、「アメーバのように」とありました。なるほど、ameba→amebicね。

とにかく金原本人を思わせる主人公の壊れ方が圧巻で、その破滅、自己崩壊を描いた小説ですが、文章が惚れぼれするぐらい独創的で、ヘタに見えてウマイです。まあ、「蛇」も「アッシュ」もラストがイマイチ決まりきらない恨みが残るのですが、そこらへんも含めてまあ「どこを切っても金原ひとみ」ってことで・・・。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009年7月30日 (木)

サングラスのお父さん

090720_152201 お父さんも夏仕様。クールです。クレイジー・ケン(犬)さんみたい(at 渋谷のヤマダ電機LABI)。

| | コメント (0) | トラックバック (1)

残念なキリンコーラ

090726_165501 キリンコーラ、しばらく前から出てますが初めて飲みました。キリン初のコーラです。隠し味としてフルーティーなポップフレーバーがあるそうで、なるほどです。090726_165401 が、しかし、うーん・・・。やっぱりコーラって、難しいですね。どうしてもコークにはかなわないですもんねえ(ゼロ系ではコカコーラ・ゼロよりもむしろペプシNEXを推しますが)。その昔はサントリー・コーラなんてのがあったことも想い出しました(キリンとサントリーのマリアージュやいかに・・・)。1回味わったら、もういいかなってところ。 以上、隠れドクターペッパー・ファンの大江戸でした。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009年7月29日 (水)

暑くてもグミ

PhotoUHA味覚糖の「忍者めし」シリーズ第3弾『マッチョグレープ味』です。コーティングしたハードタイプグミで、色はうす紫。確かにグレープ味です。今までの中では一番ではないでしょうか。

こちらは明治製菓の「G3G3 グミグミ」です。“じーさん、じーさん”かと思いました。サブタイトルが『SUPPAI BEACH』(スッパイ ビーチ)です。ピーチじゃなくてビーチです。なんだかよくわかりませんが、グミの形がヒトデやホタテや巻貝になっているってことのようです。謎が謎を呼ぶコンセプトです。で、ピンクグレープフルーツ味とレモン味で、なるほど黄色いのとピンクのが入ってます。すっぱいです。コラーゲンは1300m入りです。

Photo_2

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009年7月28日 (火)

暑くてもキットカット

090723_212102キットカットの「梅ソーダ仕立て」です。紀州産南高梅パウダー0.7%使用で、すっぱおいしいです。ボディーはうすみどり。ソーダのシュワシュワ感もあってさわやか。今までのキットカットに無かった味として評価できます。

090723_212301

090723_213001こちらは大袋入りの「マンゴープリン味」。オレンジ肌色(まあ、マンゴー色ですね)で、マンゴーパウダー入りクリームがウェファースに挟まってます。マンゴープリン味と言うけれど、まあ単純にマンゴー味ですね。悪くはないです。

090723_212101

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009年7月26日 (日)

佐野元春 Live at Zepp Tokyo

090726_173701 Zepp Tokyoで、佐野元春& THE COYOTE BANDのライヴを見ました。昨年の渋谷公会堂が思いのほか素晴らしかったので、また行く気になったのですが、今回のはライヴハウス・ツアー(まあゼップは大箱ですが)だったりして、2度のアンコール込みで2時間というコンパクトな内容。しかもそのうち3/4はアルバム「コヨーテ」の全14曲を順番通りに延々と披露するパターン。あのアルバム自体、ライヴでずっと聴くにはしんどいと思うんですよね。ポップ感が足りなくて。 で、やっと終って、さあ「第2部」で盛り上がるか、と思ったら、3曲で終わってしまいました。まあアンコールはあったけど、すげー不完全燃焼な感じがオーディエンスにも漂っていました。しかも最後のオマケの1曲が、既に演奏した「COYOTE」からの『星の下 路の上』で、佐野が言うには「このバンドが組まれてから間もないので、レパートリーがない!」のだそうです。うーむ。 まあ「来年はデビュー30周年なので、ドカンとやる」そうですから、そちらに期待しましょう。

それにしても佐野さんの髪の毛ったらライオン風のまんまですけど、8割がた白!あれ脱色して白系に染めてるんですかねえ? 佐野さんからの距離は15mぐらい。お台場ガンダムの身長18mよりも近かったです(ええ、行きのゆりかもめから遠景で見えましたよ)、ってなんのこっちゃ?

| | コメント (0) | トラックバック (0)

gggの「ADC展」

Photo_3

銀座グラフィックギャラリー(ggg)で、毎年恒例の「ADC展」を見ました(29日まで)。まあグラフィックを中心とした各分野のデザインの大賞的な展覧会で、これを見ておくと最近のデザイン界の傾向がコンパクトにわかります。実は、銀座8丁目のクリエイションギャラリーG8でも同時開催(こちらは31日まで)なのですが、今日はgggだけ見ました。

グランプリに輝いた浅葉克己さんの日記というか創作メモというかには意表を突かれましたが、今年は概して高レベルだったように思います。 砂糖沢山、いや佐藤卓さんの「PLEATAS PLEASE」(あの服を寿司に見立てた見事なポスター)は、今後確実にポスター史に残っていく名作です。葛西薫さんの「とらや」のポスターも、シンプルで美しいです。ほんと葛西さん×とらやのここ数年のクリエイティブは素晴らしいです。惚れぼれします。  他にも仲條正義×服部一成における二人の対比にもふむふむと思いましたし、仲條さんは「花椿」の40年!をまとめた本にも感銘を受けました。資生堂つながりで言えば工藤青石さんのイプサのボトルデザインは、その求道的な清潔感が、やはりパートナーである平野敬子さんと似てますよねえ。原研哉さんの「無印良品」や「講談社」は、やはり達人の仕事ですし、永井一正さんの動物シリーズも凄い領域に達してきました。 いやー、見応えありました。

続きを読む "gggの「ADC展」"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009年7月25日 (土)

「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破」 見事な傑作

Eva1 Photo  「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破」をしばらく前に観ましたが、いやー凄いです。日本のアニメ史上でも、「千と千尋の神隠し」に勝るとも劣らない最高峰ではないでしょうか。TVシリーズから大きく逸脱し、新しい道を歩みながら、新しい感銘を生み出しています。 またエヴァ的世界を継承しながらも、さらに深く大きな何かに迫ろうともしているかのようです。

新たな息吹を吹き込まれたキャラクターたち。学園ドラマ部分のみずみずしさ。サービス・ショットの萌え感。戦闘シーンのド迫力の凄まじさ。それら全てが実に質の高い映像で、見る者の視覚的喜びを刺激し続けます。海は赤いし、使徒はヒエロニムス・ボッシュの「快楽の園」に出てきそうだったりしてるし・・・。 またシンジの、レイの、アスカの、それぞれの悩みが痛く刺さりますし、一方で全てが『愛』に収斂されていくというか、『愛』が全てを突き動かしているあたりが“力技”で描かれていて、素晴らしいです。

「今日の日はさようなら」や「翼をください」の使い方に唖然としながらも、ああこれが庵野だよなあ、「ラブ&ポップ」のエンドロールでも「あの素晴らしい愛をもう一度」を使ってたよなあなどと思いました。 それよりもむしろ「太陽を盗んだ男」の挿入曲の使用にびっくりしましたが、これがいーーーんだ!なんでもない日常の素晴らしさが、とにかく日常を生きることの美しさが、ひしひしと迫って来るんですよ。お見事!

そもそも「1・2・3」とか「続」とかの代わりに「序・破・急」を使うあたりのセンスからして凄いのですが、エンディングの予告で「急」ではなく「Q」だってのがわかって、さらにぶっとびました。「1Q84」か?! まあ“Quickening”だそうですから、それってやっぱり「急」じゃん。

もう一度観たい、いや観なくては、です。もちろん(今のところ)今年の邦画ベスト1です。新宿ミラノ1のロビーには初号機とレイの特大フィギュアが展示してありました。それにしてもこの「ギララみたいな初号機」をグチャグチャな太線で描いたポスター・ビジュアルもアヴァンギャルドで、ホント凄いですねー。

1_2 2

| | コメント (0) | トラックバック (2)

2009年7月24日 (金)

金のサブちゃん at HMV

Photo_6

有楽町、いや首都高下(銀座INZ内)HMV店頭に立っていらっしゃいました。黄金の北島三郎先生です。むしろ村田英雄先生に似ているような気もします。なぜか季節はずれのカブトも・・・。

続きを読む "金のサブちゃん at HMV"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009年7月23日 (木)

マラサダ食べました

Photo_3  銀座のプランタン入り口前にワゴン車が停まって、マラサダを売ってたので、シナモンシュガー(150円)を買いました。ハワイの揚げパンだってことで、最近人気みたいですね。映画「ホノカアボーイ」にも何度も出てきて、おいしそうでしたし。 ま、フレイバーはいくつかありましたが、基本的にはザラメ糖をまぶした感じで、外のサクサク感と中のもっちり感とのハーモニーですね。あったかいうちが、おいしいです。Photo_4

Photo_5

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009年7月22日 (水)

風鈴花ざんす(風林火山s)

090703_124801 銀座のミキモト前にこんなツリー、いやフラワーが・・・。 近づくとこんな感じです。090704_141501 なんか風に揺れて、真っ赤な「ポニョの妹たち」がいっぱい、みたいです。090704_141502 下には白いのもついてますね。実はこれ、みんな風鈴です。 風にチリンチリンと鳴って、なかなかステキな夏の風物詩です。090704_141503

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009年7月21日 (火)

「キネ旬」のオールタイムベスト募集中

「キネマ旬報」で『日本映画オールタイム・ベストテン』と『外国映画オールタイム。ベストテン』の投票を今月いっぱい行っています。併せて『映画音楽オールタイム・ベストテン』の投票も受け付けています。創刊90周年記念企画だそうですが、この手の企画っていつでもわくわくしちゃいますね。 年とともに変わる指向も変わらぬ本質もあるわけで、しかも長年観ていない作品同士を比較するのってけっこう難しいもので。しかも本当に愛着のあるマイ・フェイヴァリットってのは、むしろ10本の枠外の20位とか30位あたりにいたりするわけで・・・(「北の国から」か?!) 積んできた経験や、今の気分にも左右されますしね。 まあ、また楽しく悩ませてもらいましょう。 あなたもよろしければどうぞ。 ↓

http://www.kinejun.com/tokubetsu/90th_bestten.html

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009年7月20日 (月)

今頃ですが・・・湊かなえ「告白」

恒例「今頃ですが」・・・湊かなえの「告白」を読みました。セカンドハンド・ブックで読むとどうしても遅くってねえ。 かの本屋大賞受賞作ですが、いやー、なぜこれが?的なところもありますが、とにかく受賞作です(「このミス」4位でもあります)。 あくまでもエンターテインメントの領域なのですが、この全編を支配する『いやーな感じ』は何なのでしょう。それぞれの章で交代していく語り手たちの悪意が、そのねじ曲がった感じが、実にイヤですね。後味悪いっすよ。文体が素人っぽいところも、なんか好きになれません。 肝腎のトリッキーな部分(第1章の最後と、全編の最後の仕掛け)も、ちょっとバカバカしさと紙一重の感もありますしねえ。 大江戸が本屋だったら、薦めないような気がします。 

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009年7月19日 (日)

スズメバチにやられた!

平塚競技場のナイトマッチ、湘南vs.福岡戦を見に行きました。7月8日の甲府戦とこの試合が七夕マッチってことで、スペシャルの黒ユニフォームを着るのです。それにしても今年のは一段と黒いです、上下黒にゴールドで背番号やスポンサーが入ってます(はい、これ伏線ね)。

客席はびっしりとよく入ってました。やっぱ強いと観客って増えるんだなあ。小生も、前半なんか最上段で立ち見してました。 前半アジエルのPK、後半は寺川の弾丸シュートと気分良く2-0で、まあゆったりと後半39分までは来ていたんです。だがしかーし、好事魔多し。そこから立て続けに3点を奪われて逆転負けするとは、誰に予想できたでしょうか! それって、首位チームが15位を相手にした戦いっぷりではありません。まあ、蒸し暑さで足が止まってきたのもあるんでしょうけど、これがセレッソ相手だったら、1点取られたところで残り時間を考えて、しっかり守り切ったところでしょう。なのに、もう1点取りに行って、カウンターの連発でやられてます。せめて、せめて勝ち点1は確保しましょうよ。 それにしても2試合で6失点とは・・・。 だから黒のユニフォームなんかアビスパ戦に着ちゃあダメなんですよ。スズメバチ(avispa)は黒い服の人を攻撃して刺すんだから(はい、伏線が生かされました)。

さすがに“いつもやさしい”ベルマーレ・サポーターからも試合終了と同時にブーイングが出てました。そりゃそうだよな。ここで厳しくせんでどうする? とはいえ、これがホームでは今期初の敗戦ってのも凄いです。開幕から4ヶ月半もたってるのに! そして今期まだ4敗しかしていないってのも凄いです。しかも大江戸が最近見た2試合で(東京V戦と本日)連敗してるってのも、ある意味凄いです。うーむ。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009年7月18日 (土)

やっぱり感動「踊る大捜査線2」

「踊る大捜査線 THE MOVIE2 レインボーブリッジを封鎖せよ!」を何度か目のTV放映していたので、途中ちょっと見たのですが、いやー何度見てもあの「お台場ですみれさん撃たれる」のシークェンスは凄いです。泣けます。直前に全ての音声が消え、映像はスローモーションになり、そこでのモンタージュの凄さに驚嘆しながら、見事に感動します。音が無い世界での白日夢のように、永遠のような一瞬が流れていきます。あのスローモーションの見事さはペキンパーの「ワイルドバンチ」やデ・パルマの一連の作品にも並べ称されるべきものです。またモンタージュ効果の見事さも、それこそ「戦艦ポチョムキン」までもを思わせるものとなっております。決してほめすぎではなく、あの血が飛び散るところではいつも涙が出てきます。

そしてその後の崩壊する真矢みき、見事に男を上げる柳葉、最後の名演いかりや・・・を見るにつけ、胸が熱くなります。脚本の君塚良一の最良の部分が炸裂してて、それは今年の「誰も守ってくれない」にも通じる、世の中の理不尽とイノセントな職業倫理との戦いによる感動なのです。

ところで来年は「踊る」の“3”が公開されるようですね。楽しみです!

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009年7月16日 (木)

さわやかな「ナツイチ」キャンペーン

相変わらずパソコンのトラブル(結局修理に出してます)が続いてまして、画像が使えず不自由してます。あとしばらくお待ちください。

それはそうとマジ暑いっす。ま、今年は暑くなるのが遅かったんですけど。梅雨も明けて、ようやく夏の始まりです。 で、「はじまり。ナツイチ」ってのが集英社文庫の広告コピーなのですが、今年のビジュアルは白いシャツの岡田将生くんと白いブラウスの山下リオちゃんです。なかなかいい感じのカップルです。「ハルフウェイ」「ホノカアボーイ」「重力ピエロ」と続く岡田君の快進撃はまだまだ続き、今度は夏帆との「天然コケッコー」コンビ復活のTVドラマ「オトメン」でも主役を張ります。090706_132201 山下リオちゃんは今年1月に大江戸が映画「魔法遣いに大切なこと」の彼女を“大器の予感”と評しておいた逸材です(夏帆同様リハウスガールだし)。 で、この夏限定のブログドラマとやらをナツイチサイト内でやるそうです。てゆーか、もう始まってます。なかなかいい感じです。続きが楽しみです。 ↓

http://bunko.shueisha.co.jp

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009年7月15日 (水)

期待とは違った「IN」

桐野夏生の「IN」を読みました。タイトルに惹かれて、ですねえ。 だって「OUT」は、これほどまでに面白くグイグイ引きずり込んでやめられなくなる小説は初めてかも、ってほど圧倒的に面白く見事なサスペンスでしたから(それにしても平山秀幸による映画版はひどかったけど)。 で、表紙装丁が一目見て「OUT」とペアになった同様のトーン。ますます期待は高まるじゃあないですか。

でも、内容もトーンも、まったく違ったものなのでした。桐野本人を思わせる小説家とその愛人の編集者の、なんともドロドロな関係に架空の私小説世界(島尾敏雄の「死の棘」を思わせる)をオーバーラップさせて、物書きの“業(ごう)”に迫るという、まさにINサイドに向いた物語。開かれてはいかずに、内にこもっていきます。 正直、「だから何?」と思わぬでもない凡人の小生なのでした。 彼女のいつもの力量、筆力が袋小路に入っていくようで・・・。

章題が「淫」「隠」「因」「陰」「姻」などとなっているのには、ちょっとニヤリとしましたが・・・。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009年7月14日 (火)

「蟹工船」見事に失敗

SABU監督による「蟹工船」、これがなんともひどかったです。予告編見た時から、ああこれはダメだと思ったけど、むしろ思った以上にダメでした。リアリズム排除で、衣装や美術も時代を超越した独自の世界。まるで塚本晋也的なメタル・サイバーパンクの世界を、長髪や現代顔の若者たちが、現代劇風に動き回ります。あの小林多喜二の原作が放つ絶望的、閉塞的な暗さ、汚さ、怖さの3Kが絶対的に欠けていて、なんともナマクラな出来です。SABUはどんどんつまらなくなっていきますねえ(「ポストマン・ブルース」の面白さと輝きはどこへ?)。

いっそ石井聰互的にパンクに振り切れちゃえば浮かぶ瀬もあったろうに、どうにもこうにも失敗作と言わざるを得ないでしょう。テンポ悪いし、何一つ盛り上がらないし、笑うに笑えないし。 プロレタリアートに興味がなかったのかも知れないけど、じゃあ何でこの題材なの?って感じです。役者たちにも、どうしたもんやらという迷いが透けて見えます。 そもそも悪役が西島秀俊ってのはどうよ?ちっとも悪そうにも怖そうにも見えません。やっぱり(類型的であろうが)六平直政とか麿赤児とか菅田俊とかじゃないとね・・・。 エンドタイトルになった時、とても虚しかったです。多喜二が築地警察で拷問死した甲斐がないじゃあないですか。

| | コメント (1) | トラックバック (0)

2009年7月13日 (月)

「レスラー」とダメ・ミッキー

「レスラー」は予想通り、人生の悲哀に満ちた佳作でした。ダーレン・アロノフスキー監督は、デビュー作の「π パイ」よりも「レクイエム・フォー・ドリーム」を強く推したい大江戸ですが、今回はまた作風が変わって、ロバート・アルドリッチ×アメリカン・ニューシネマといった趣き。 もう少しでショウマンの人生の奥底に迫る傑作になれたかもでしたが、さすがにそこまでは(「レニー・ブルース」あたりの域)行ってませんねえ。

プロレスは実際に、鍛え上げた肉体を酷使する痛い痛いショウではあります。「振り付け」や「型」「あうんの呼吸」があるあたり、小生は常にミュージカルやら狂言やらを連想してしまうのであります。

それにしてもミッキー・ロークのダメダメぶりのイタさかげんが、その落ちぶれ感が、もう絶妙。というか、まさに“本物”です。娘に罵倒されるあたりとか・・・。スーパーで働くあたりとか、大江戸的には、「ミルク」のショーン・ペンよりも、こちらにオスカーは与えたかったですね。デスマッチとか、本当に痛そうだったし。

| | コメント (1) | トラックバック (1)

2009年7月10日 (金)

浅草寺の四万六千日

090710_162701 7月9日・10日は浅草寺の「四万六千日」でした。境内には、ほおずき市が立ち、夏の江戸情緒を満喫させてくれます。090710_163201 一鉢2,500円が相場のようでした。お土産用にほおずきを4つばかり詰めたものも500円で売ってました。090710_163202  とはいえ、今の少女たちは「ほおずきって何?どうするものなの?」と思っていることでしょうね。ほおずきの実を指で慎重にもみほぐして(それこそ何時間も、へたすりゃあ2日とかかけて)、ぐじゅぐじゅになったところでヘタから外して、中のドロドロを慎重に取り出して、空洞の風船状になったものを口内に含んで、キュウキュウというかブギュブギュというか音を鳴らして遊ぶものなのです。

それにしても、1日お参りしただけで46,000日分の御利益ですよ! 46,000日っていったら、126年分ですよ! バーゲンにもほどがあります!! もう一生お参りしなくてよさそうなもんです。それでも、毎年来てる人って結構いるんですよね。いったい人生何回分??

090710_163501 仲見世で売ってた「くりからもんもん」の刺青キューピー! お値段もなんと15万円なり! ガラスの映りこみとビニールの映り込みと反射でよく見えずソーリー。090710_163601刺青キューピーストラップってのもなかなかです。資金源?

| | コメント (0) | トラックバック (0)

Sorry!

ここんとこ更新が滞ってて、すみませなんだ。パソコンの調子が悪くって、四苦八苦してますので(ま、本人の調子も悪いのですが)。 どうぞ見捨てずに、今しばらくお待ちくださいm(__)m















| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009年7月 5日 (日)

チャプチーノのカップケーキ

090705_194601_2 渋谷・東急プラザの1F、コージーコーナーの隣に出来た「チャプチーノ」です。代々木上原や広尾やプランタン銀座にあるお店のようです。とってもカラフルなカップケーキ専門店です。090705_194602_2 塩キャラメルやらカマンベールチーズやら抹茶やらモカやらいろいろあり、見た目もとってもキュート。090705_212901台座のカップケーキもふんわりなシフォンケーキで、クリームもふんわり。なかなかに幸せな味です(カロリーは高めだと思いますけど)。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009年7月 4日 (土)

やはりさすが:「劔岳 点の記」

伝説の撮影監督・木村大作70歳の初監督作品「劔岳 点の記」を観ました。雪山を含む山道を延々と男たちが歩いていく映画ということで、どうしても木村の出世作「八甲田山」(逆から読むと「山田甲八」)を思い出してしまう絵です。実際、ロングショットやズームや吹雪の中に人のシルエットなんてショットはまさに「八甲田山」でしたねえ。同じ新田次郎原作ということもあり、軍の面子と絶対の命令に翻弄される部下の命みたいな部分もやはり「八甲田山」に共通してます。

それにしても、こんなひたすら山登りをして測量するだけの話が、全くダレない2時間19分の映画世界を構築していることは、ある種の驚きです。カットもへんに長過ぎず、ドラマ部などはむしろ短すぎるほどのショットを重ねて、さすがプロのカツドウ屋と思わせます。とにかく大仰にならず、淡々としているところが本作の良さです。そして多くの人が指摘しているように、「ただ地図を作るためだけに」のこの無謀とも言える挑戦が、「ただ映画を作るためだけに」とダブります。 先日紹介した「マン・オン・ワイヤー」での「理由なんて無いから素晴らしいんだ」とつながるものがあります。

役者たちも皆良く、こういう浅野忠信は初めてだけど、堂々の主役っぷりです。例えばちょっと(高倉)健さんが乗り移ったような・・・。 仲村トオル(いつも、この年になって「トオル」はないだろ、と思うのですが・・・)も彼のベスト級だし、香川照之も他の作品の香川とは違ってて、やはりベスト級です。ハードな、苦行のような撮影が、そうさせたのでしょうか。 そして宮崎あおいちゃんは「篤姫」を思わせる着物と日本髪で、大変かわいい新妻ぶりでございました。

エンドタイトルは「仲間たち」とだけ出て、通常の「キャスト」だとか「製作」「撮影」「音楽」みたいな分類が入りません。みんな等しく苦労を共にした「仲間たち」ってわけです。そこが一番じんと来ました。

| | コメント (1) | トラックバック (0)

今日の点取り占い110

090704_004001 神様にお祈りをしなさい   9点

| | コメント (0) | トラックバック (1)

2009年7月 3日 (金)

「ザ」がついてるぞ

090701_212301 サントリーの「ザ・ヨーロピアン ジャスミンティー」です。わざわざ「ザ」付きなところに本格感と自信が現れています。 ボトルが半透明で、オサレな気がします。090701_214801 ヨーロッパ向けのリーフを中心にしてあるそうで、スッキリ味かつまろやかで香りも上品です。

でも、よく見ると伊藤園のジャスミンティーのボトルにも多少似ていなくもないのでした。090702_112801

| | コメント (0) | トラックバック (0)

オキモト・シュウって・・・

2日の朝日新聞夕刊を見ててぶっとんだのは、マンガ「神の雫」がフランスで高位の賞を得たという記事。そこについていた写真を見ると、なんと同作の絵を描いている(原作者は亜木直)オキモト・シュウさんは女性だったのです! いやあ、特に意味もなく男性だとばっかり思ってましたもので・・・。シュウなんて男っぽい名前だし、絵もまあ男が描いてもおかしくはない絵だし・・・。まあそう知って見ると、確かに女性っぽい気もするのですが。 あー、驚いた・・・って、小生だけですか?

| | コメント (0) | トラックバック (0)

« 2009年6月 | トップページ | 2009年8月 »