gggの「ADC展」
銀座グラフィックギャラリー(ggg)で、毎年恒例の「ADC展」を見ました(29日まで)。まあグラフィックを中心とした各分野のデザインの大賞的な展覧会で、これを見ておくと最近のデザイン界の傾向がコンパクトにわかります。実は、銀座8丁目のクリエイションギャラリーG8でも同時開催(こちらは31日まで)なのですが、今日はgggだけ見ました。
グランプリに輝いた浅葉克己さんの日記というか創作メモというかには意表を突かれましたが、今年は概して高レベルだったように思います。 砂糖沢山、いや佐藤卓さんの「PLEATAS PLEASE」(あの服を寿司に見立てた見事なポスター)は、今後確実にポスター史に残っていく名作です。葛西薫さんの「とらや」のポスターも、シンプルで美しいです。ほんと葛西さん×とらやのここ数年のクリエイティブは素晴らしいです。惚れぼれします。 他にも仲條正義×服部一成における二人の対比にもふむふむと思いましたし、仲條さんは「花椿」の40年!をまとめた本にも感銘を受けました。資生堂つながりで言えば工藤青石さんのイプサのボトルデザインは、その求道的な清潔感が、やはりパートナーである平野敬子さんと似てますよねえ。原研哉さんの「無印良品」や「講談社」は、やはり達人の仕事ですし、永井一正さんの動物シリーズも凄い領域に達してきました。 いやー、見応えありました。
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