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2009年8月10日 (月)

「サマーウォーズ」:誇らしい日本アニメ

090810_184001 あの「時をかける少女」の細田守監督の新作アニメ「サマーウォーズ」を観ました。ネットワーク上のサイバー・バトルと日本の田舎の大家族の融合がものの見事に成功していて、日本のアニメーションならではの良さにあふれた、誇らしい作品に仕上がってます。「エヴァ」といい、これといい、ほんとレベル高いっす。なんせ夏休みに里帰りに日本家屋に花札ですもんねえ。いやあ、日本に生まれて良かった、と思わせてくれる作品です。

ヴァーチャル世界の再現というか、電子世界の具象化がこれまた見事です。細田監督が村上隆のルイ・ヴィトン・アニメーションを作った影響がモロに出てますが。 主人公二人のキャラと声(神木隆之介、桜庭ななみ)もとても良いし(つまりラブコメ部分が生きている)、大おばあちゃんの富司純子は流石の気品と貫録でした。

終盤はけっこう涙腺に来ました。見事な盛り上がりです。 そしてラストの“鼻血”、あれに気付く人はほとんどいないと思いますが、絶対「椿三十郎」だと思いますよ(作品の中盤に「七人の侍」への言及もあったぐらいですから)。 細田監督、またも素晴らしく後味の良い作品でした。

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