「笑う警官」:良くも悪くも・・・
映画「笑う警官」はさすがに角川春樹の脚本・監督だけあって、かつての角川映画全盛期のテイスト。「キャバレー」とか「友よ、静かに瞑れ」とかの、あのスタイリッシュな感じかな。撮影も久々に仙元誠三ですし。 その他にも「ガントレット」になりそうでならなかったり、死んだ人まで出てくるカーテンコール的なエンディング部分がどうにもこうにも妙とか、クライマックスの処理がなんのことやらわからない上ヘン、とか・・・ツッコミどころが満載です。 でも結構面白いし、ジャズもキャメラも良い。捨てたもんでもないです。とは言え、大和田伸也や野村祐人を筆頭に台詞のしゃべり方が遅くって(そういう演技指導なのか?)テンポが悪いし、全体的にジャズのテンポに合わせたのか、ゆったりし過ぎていて困りもの。あと15分は摘まめます。 まあ、良くも悪くも「遅れて来た角川映画」なんだなあ。 役者では大森南朋が主役として健闘してましたし、矢島健一と蛍雪次朗はいつも以上に好演でした。
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