「ノルウェイの森」再読
村上春樹の「ノルウェイの森」を久々に読み返しました。というか、’87年に刊行された時に読んで以来なので、22年ぶりとなるわけです。やれやれ。 トラン・アン・ユン監督による映画化(松山ケンイチ、菊池凛子主演)が来年秋の公開ってこともあり、ちょっと読みたくなりましてね。さすがにほとんどすべて忘れてました。最初に読んだ時もそう思ったけど、やはり村上作品の中でも特に出来がいいわけではありませんね。むしろアベレージより下なのでは、と。 それと、こんなにセクシャルな描写が多かったとは思いませんでした。映画版ではどうせ「松ケン、菊池凛子が『体当たり』の熱演」とか書かれちゃうんだろうなあ。 ま、そこらもトラン・アン・ユンなら変に生々しくならず、観念的に透明感溢れる描写で素晴らしいものを作ってくれるんじゃないかなあ。映像、特に「水」の表現の美しさは楽しみです。 それにしても「ノルウェイの森」ってタイトルは意味ないし、合ってないよなあ。
最近、小生も読んだ気になる本の映画化が多いです。 湊かなえの「告白」を中島哲也監督(「嫌われ松子の一生」「パコと魔法の絵本」)、松たか子、岡田将生主演で来年6月公開とか。桐野夏生の「東京島」を篠崎誠監督(「0093 女王陛下の草刈正雄」)、木村多江主演で来年公開とか。志水辰夫の「行きずりの街」を阪本順治監督(「魂萌え!」「闇の子供たち」)、仲村トオル、小西真奈美主演で来年公開とか。吉田修一の「悪人」は妻夫木聡、深津絵里主演、李相日監督で来年秋公開とか・・・。 それにしても村上龍の「半島を出よ」を韓国で映画化してたってのは、いったいどうなっちゃったのかなあ?
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コメント
おおっと、大事なのを忘れてました(ので文章に修正入れておきます)。吉田修一の「悪人」は妻夫木聡、深津絵里主演、李相日監督で来年秋公開予定でーす。
投稿: 大江戸時夫 | 2009年12月 8日 (火) 00時18分