「なくもんか」と松屋浅草の屋上
映画「なくもんか」は宮藤官九郎脚本×水田伸生監督×阿部サダヲ主演という、「舞妓Haaaan!!!」のトリオ再結成による人情喜劇です。もちろんこいつらがやってるので古典的な人情喜劇とは大違いなのですが、それこそ「男はつらいよ」みたいに何作か続いてもいいような作りになってます。ことに下町の商店街とそこの人々はやはり「男はつらいよ」のノリですもんねえ。 それにしてもハムカツがうまそうだあ! 大江戸は昔っからハムカツが大好きなんだあ! あのチープな味がたまらんです。ソースとのマリアージュもたまらんです。普通のトンカツよりむしろ好きかも。
クドカンのダイアローグはやはり破壊的に笑わせてくれるんですが、阿部サダヲもあのテンションと芸風でかなり笑かしてくれるんですが、瑛太の暗さがねえ・・・。もちろんそういう役なんですけど、結局はフィットしてなくて、ちょっと困っちゃいます。 いずれにしても中盤までは結構楽しめる出来なんですけど、終盤が(特に沖縄の件りが)どんどん失速しちゃって、がっかり。全体的にシーンが長すぎてテンポが悪いきらいがあったのですが、終盤のテンポののろさときたら、コメディーとして致命的です。1時間40分ぐらいでチャチャッと仕上げた方が良かったろうにねえ(実際は2時間14分!)。←誰か言ってやるやつはおらんかったのか?
売れない時代の瑛太が、サルの着ぐるみで“営業”をするシーンが何回か出てくるのですが、ロケ地は松屋浅草の屋上ステージですね。ここは10年ほど前にも松竹の「ご存知!ふんどし頭巾」で、大杉漣が怪獣ショーを行う場面で使われておりました。東宝の「らせん」でも佐藤浩一の登場場面に使われていましたし、古くは1955年のサミュエル・フラー監督作「東京暗黒街 竹の家」のクライマックスの決闘シーンで、この屋上の広い範囲が使われておりました。
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