J.D.サリンジャー逝去
ジェローム・デイヴィッド・サリンジャーが91歳で亡くなったとの報道がありました。本当に長いこと世間の耳目を逃れて隠遁生活を送っていたわけで、「まだ生きてたんだ」と思った人も多かったことでしょう。 “The Catcher in the Rye”は英語、日本語合わせて何度読み返したことでしょう(やっぱり村上春樹訳よりも野崎孝訳ですよねー)。 “Franny and Zooey”も“Nine Stories”も、まさにサリンジャーならではの名作です。 何を隠そう大江戸の卒論は『J.D.サリンジャーの作品におけるinnocence』だったのであります。
各紙とも、サリンジャー唯一のポートレートと呼ぶべき“あの”写真を載せていましたが、あれとても本人は許諾していないのです。まあそれぐらい有名嫌い、マスコミ嫌い、人嫌いな変わり者だったわけですが、読売や毎日は1982年に某劇場で隠し撮りした写真とやらを掲載していました。 さて死後に未発表作の公表はあるのかどうか、一番気になるところです。サリンジャーのことだから、亡くなる前に全部処分していたとしてもおかしくはないのですが・・・。 いずれにせよ、御冥福をお祈りいたします。
| 固定リンク
コメント