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2010年2月 2日 (火)

「今度は愛妻家」、そう来たか!

映画「今度は愛妻家」は、なかなかにウェルメイドな良作でした。舞台劇が原作だそうで、確かに主人公の家に数名の登場人物が出入りして会話劇を繰り広げる展開は舞台っぽいなあと思いました。 ただ(本作の場合ネタバレを避けて書くのがなかなか至難のワザなのですが)後半の大ワザは実に映画的に処理されていました。うーん、そう来たか! うまい。

豊川さんも薬師丸さんもうまいし、いい味出してました。薬師丸さんは(たとえば小泉今日子あたりに比べて)あまり良い年のとり方ができなくって、太めだった「ALWAYS」の頃とかは結構イタイ感じだったのですが、本作ではそこそこスリムになり、昔ながらの可愛らしさがナチュラルに出てて、とてもいい感じでした。 濱田岳くんの十八番的な自信なさげなキャラもお見事でしたが、石橋蓮司さんのオカマキャラは日本映画史の中でも「キッチン」の橋爪功さんと双璧の素晴らしさです。

しみじみとした感動を与えながら、お涙頂戴にはしなかったあたりも評価できますが、ちょっと終盤ダレました。引っ張りすぎです。そこが残念。 でも映画ならではの雑司ヶ谷や下北沢のロケ、そして沖縄のロケがいい空気感でした。

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» 今度は愛妻家 [映画的・絵画的・音楽的]
 『今度は愛妻家』を渋谷TOEIで見てきました。  どうもなかなか評判が良さそうなので、足を運んでみた次第です。  この映画には、大きく言って問題が二つあるかもしれません。  一つめは、戯曲の映画化という点です。  映画の設定場所が雑司ヶ谷の鬼子母神近くと酷く具体的で、かつ沖縄の海岸をバックにしたエピソードが出てくるものの、わざわざそんな映像を出さずとも済みそうでもあり、また、写真家の家の中の場面が長く、人の出入りが2か所のドアを通じてなされるようなところから(上手と下手でしょう)、どうやら戯曲を... [続きを読む]

受信: 2010年2月14日 (日) 06時48分

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