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2010年2月17日 (水)

「ボーイズ・オン・ザ・ラン」、いいね。

映画「ボーイズ・オン・ザ・ラン」は、なんだかハートにぐっと来ました。まあ、世の中にはこれにノれる人間とノれない人間がいるでしょうけど、この「損得ではない、一人ぼっちの気高い戦い」に熱くなれるか、空しいと思うかなんでしょうね。大江戸は前者でして、カッコイイ例としては「真昼の決闘」のゲーリー・クーパーから、秀吉に突っ張った千利休からいろいろいるわけですが、本作の田西敏行(峯田和伸)君はカッコ悪いです。でもその悪あがきなところが、じんと来ます。そういえば昔どっかに「男には負けるとわかっていても闘わねばならない時がある」なんてセリフがありましたね(なんだっけ、あれ?)。 まあ彼の場合は完全に負けるとわかっていたわけではありませんが、なんか勝っちゃうなんて絵空事にしなかったのが、しょっぱくて効いてます。 しかも純情に惚れ続けた彼女には何度も手ひどく裏切られて、踏んだり蹴ったりというか、もうボロボロです。 しまいには、いったい何のために闘っているのかわからなくなっちゃいます。しかしリアルってこういうことかもなあ、とも思います。何のためだかわからなくなっちゃっても、闘わなければならないことってあるんですよ、たぶん。 不器用なヤツの懸命さが、ハートに迫ります。 「そのうちキミにもいいことあるよ、タニシくん」と、応援したくなっちゃいます。

峯田の役者としてのうまさは、「アイデン+ティティ」でも「色即ぜねれいしょん」でも示されていましたが、本作でますます見事に成長してます。大江戸的には、主演男優賞ノミネートでもおかしくないぐらいだと思います。カラオケの熱唱シーンも心に残ります。 天然系小悪魔を演じる黒川芽衣も、なかなかお見事。ハマってます。 リリー・フランキーさんもいつもよりゆったり堂々と社長役やってて、良かったです。 あとは松田龍平の“やな奴”っぷりも、本当にムカつきました。 YOUや小林薫も含め、こんなに役者たちの良い芝居を引き出すとは、新人監督の三浦大輔さん、さすが演劇畑出身です。今後に期待できる才能だと思います。

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コメント

お久しぶりです。
これ、原作好きでしたね。
映画はこれから見たいと思います。

投稿: きかんぼう | 2010年2月17日 (水) 09時15分

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ビッグコミックスピリッツに連載されていた花沢健吾の人気漫画を映画化。30代手前の不器用で冴えない男・田西敏行のみじめな恋と報われない日常をコミカルに描いた青春ドラマだ。主演は銀杏BOYZのボーカル・峯田和伸。共演は『グミ・チョコレート・パイン』の黒川芽衣、『蟹工船』の松田龍平。監督は劇団「ポツドール」の主宰・三浦大輔が初メガホンをとる。... [続きを読む]

受信: 2010年2月17日 (水) 14時07分

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