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2010年4月17日 (土)

映画「涼宮ハルヒの消失」

原作のライトノベルも読んだことありません。漫画版も、TV放映されたアニメも見たことありません。でも初の映画版アニメーション『涼宮ハルヒの消失』、観てしまいました。 現在の日本のアニメーションの(技術面ではなく)志の高さ、思索面での深さを証明する1本ではありました。 何せ予備知識ゼロで見た割には--多少の隔靴掻痒感があったものの--物語の設定や世界観は一応わかりました。もちろん事前の知識の量により、もっと細部にわたる楽しみ方を満喫できるのでしょうけど、なくても何とか大丈夫。それを理解していくための長尺2時間43分と考えることもできますね。

3人の女の子のキャラクターがそれぞれに味わえます。そこがお値打ち。ちなみに最近オンエアされてる「AQUO」のCMでは実写の生田斗真がアニメの みくる、ハルヒ、長門と共演してたりします。 でも楽しめたのは一人称で話を進めていくキョン(ちなみに男子です)のある種ペダンティックな心内語。なんかちょっといいキャラですね。

大江戸は『エヴァ』も『サマーウォーズ』も『東のエデン』も大好きですし、『クレヨンしんちゃん』の映画版も毎年一人で劇場で観ております。でも基本的にはアニメ・フィールドの人ではないので、どれも他の映画と同様に1作品として評価するのみです。 本作は時間に関わるSFもののシリアスな展開と、学園ものの萌え&切なさワールドと、自分探しと仲間との絆みたいな青臭さとがないまぜになって・・・、悪くはないです。マルです。大人はほとんど出てこない、閉鎖的パラダイス(SOS団だもんなー)。 終盤の病院屋上での降雪シーンの美しさよ。 やはり観終わって、心の底の隅っこに何か残るものがありました(ただエリック・サティの使用に関しては、ちょっとどうなんだろ?と思いましたが・・・)。

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