リアリスティックな勝利!
やりましたね! 日本1-0カメルーン!! 守りをしっかり固めて、エトーをはじめとするカメルーンの良さを消して、ある意味つまらないサッカーをすることによって、見事勝ち点3を得ました。 確かに両チームとも前半の慎重さ、低調さは、意図的に徹底されていて、退屈な観客がウェーブを始めるほどでした。しかしやや受けに回っていた日本が見せた一刺し。松井の右サイド突破からの切り返しが、今日のベスト・プレイでした。落ち着いて決めた本田も偉いけど(本人が言うように「持ってる」けど)、あの切り返しからのクロスこそが、松井を先発起用している意味ですから。
それにしても本田、大久保、松井の3トップ、特に本田のセンター・フォワード起用。そこに至るにあたっての俊輔外し。アンカーとして阿部を置くフォーメーション。川島のキーパー起用。内田外し。長谷部のゲームキャプテン指名・・・と、ここひと月に岡田監督が打った手が、ことごとく成功した試合でもありました。 要点はかなり守備的にしたわけですが、ワールドカップで勝つためには・・・と現実的に考えた果てに導き出された結論だったのでしょう。なんかリアリズムに徹さざるを得なかった岡田監督の逡巡と決断が、よくわかります。
1-0を守り通せたというのは、日本にとって大変な進歩かも知れません。前回大会のオーストラリア戦を思えば、しっかりとしたたかに勝ち抜く落ち着きを持っていました。カメルーンも延々15分ぐらいパワー・プレイを続けてましたが、しっかりはね返しました。闘莉王がいつもの「上がり」をほとんどしなかったですもんね(ただイエロー1枚もらっちゃったのが心配。オランダ戦でもう1枚出ると、デンマーク戦は出場停止になっちゃいますので)。
韓国のストロング・スタイルの勝利に比べると、決してかっこよくない「弱者の勝ち方」でしたけど、勝てば官軍! 「とにかく1つ勝とうよ」と言っていた大江戸なので、これで目的を達したかというと、まあそんなもんじゃないですよね。チームが良い方向にまとまってきている感じなので、次のオランダ戦で、引き分けてみましょうよ。そしたらグループリーグ突破できるかも、ですから。
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