松屋浅草屋上の最期
浅草の百貨店「松屋浅草」の屋上が本日限りで1931(昭和6)年からの歴史を終えるということで、夕方駆けつけまし
た。エレベーターに本日6時30分までとか貼ってあり、ギリギリで入りました。
ファミリーランドと称するこの遊園は長年の変遷を経て
、今では地方の屋上ゲームコーナー風ですが、その昔はロープウェイやスカイクルーザーなどの大型遊具があり、それこそ元祖ディズニーランドとでも言うべき大人気だったようです。
暗くなりかけていたので、写真も不鮮明ですが、屋上には名残を惜しむお客さんたちが(小生もその一人ではありますが)なかなか去りがたく残っていました。
だって2週間ぐらい前の「週刊少年ジャンプ」の『こちら葛飾区亀有公園前派出所』には、この屋上が大きくフィーチャーされてましたもん(関係無いけど、世の中に「フィーチャーする」を間違えて「フューチャーする」って言ってる人、けっこう多いですよね。「未来して」どうする?バック・トゥ・ザ・フューチャーか? feature/future)。両さんも大好きだったようですよ、ここ。
屋上の一角にはステージ。ここでアニメキャラクターや戦隊もののヒーロー・ショーが行われたものでした。松竹映画『ご存知!ふんどし頭巾』には、大杉漣や内藤剛志がここで怪獣の着ぐるみショーを行う場面が出てきますし 、昨年の東宝映画『なくもんか!』では瑛太がサルに扮してここに登場してました。
ああ、その向こうには建築中の東京スカイツリーが随分と高くなってきているというのに・・・。一つの時代の終わりと一つの時代の始まりですね。
別の一角には正一位出世稲荷大明神が。 この手前には夏になるとアサヒ・ビアガーデンがオープンして、結構賑わっていたものでした。
帰りのエレベーター・ホールにはこんなレトロな味わいの壁画が・・。うーん、やっぱりデパートの屋上ってのは、昭和という時代とその時代を生きた家族の象徴であり、家族の暮らしと結びついた日本固有の百貨店文化のコアなんですよね。79歳の大往生ってところでしょうか。合掌。
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