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2010年9月29日 (水)

「利休にたずねよ」の結構なお点前

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今さらですが、先日『利休にたずねよ』(山本兼一)を読みました。2009年の直木賞受賞作ですね。いやー、さすがに評判通り面白い。 千利休の切腹から始まり、徐々に年代を遡るスタイル(映画ですと『ペパーミント・キャンディー』とか『アレックス』とかがありましたけど)。しかも章ごとに異なるメイン人物(秀吉だとか古田織部だとか石田三成だとか・・・)を通して、利休を描き出していきます。 その描写の中で、利休にまつわる有名なエピソードの数々が出てきますし、「ああ、あのエピソードをこう解釈したわけね。」とか「ここは、こうきたか。」とか、利休好きにはたまらないくすぐりが随所に現れます。大江戸は利休関係の本をけっこう読んでるプチ・マニアなのですが、まあ知ってれば知ってるほど面白いですよね。 しかも全編を貫く大きなフィクションを用意してまして、そこから立ち上るロマンティシズムの視点から利休の生涯と仕事を分析する手つきの鮮やかさがたまりません。 力作であり、秀作であります。

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