「ハナミズキ」、ちょっと残念
映画『ハナミズキ』は今どき珍しいほどベタベタなラブストーリー。むしろメロドラマ。約10年にわたる愛の軌跡を、正攻法で綴ります。でもねえ、映画としてはかなり平凡な出来になってしまいました。 王道的な展開からはみ出すことなく、つまり意外性も妙味もなく最後まで進行します。 それでも演出の手腕とか役者の輝きとかがあれば、結構良い作品に仕上がるものなのですが、うーん、ちょっとねえ。まあ「死病もの」でないあたりが救いなのですが・・・。
新垣結衣は不安そうな顔や悲しそうな顔や仏頂面してる時と、歯を見せたガッキー・スマイルでニコッとした時との落差が大きいですよねえ。
いつも笑っていて欲しい人です。高校生からNYのキャリアウーマンまでを演じてましたが、NYのシークェンスは英語しゃべらなきゃいけないもんで、なんか「いっぱいいっぱい」な感じでした。年相応で似合っていたシューカツの場面とかは短かったしねえ。
薬師丸ひろ子がガッキーの母親ってのも、顔の系統違いますよねえ。肌の色も黒と白だし。薬師丸さん、『今度は愛妻家』の時はかなりいい感じで久々に素敵だったのに、本作ではメイクや皺がかなりイタイ感じでした。うーむ。
向井理が出てるのは、水木しげる→ハナミズキっていう「ミズキつながり」でしょうか??
全編を通して何度も出てくるハナミズキの木が、妙に造花っぽかった(そう見えた)のも残念でした。
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