ジル・クレイバーグ逝去
アメリカの女優ジル・クレイバーグさんが白血病で亡くなりました。享年66歳。 一番の代表作はやはり『結婚しない女』でしょう。カンヌで女優賞も受けていますが、公開された1978年当時の時代の空気がとてもよく出た、ポール・マザースキー監督による“女性映画”です。同年の20世紀FOX は女性映画シリーズ第1弾『真夜中の向う側』、第2弾『愛と喝采の日々』、そして第3弾が『結婚しない女』でした。共演のアラン・ベイツもコンテンポラリー・アーティストを良く演じていましたし、ニューヨークの街も生き生きと描かれていました。ビル・コンティによる音楽も良かったし。
ただ大江戸的に評価が高いのは、今は映画史に忘れられてしまったかのような『ルナ』(1979)。ベルナルド・ベルトルッチ監督によるイタリア・アメリカ合作。ヴィットリオ・ストラーロの撮影が絶品で、2時間22分の堂々たる名作だと思うんですけど・・・。
けっこう目が小さめで、知的で、ほんわかソフトな雰囲気の女優さんでした。後年の映画出演が全くなかったので、やはり映画史的には忘れられかかった女優になってしまい、新聞の訃報には写真もつかないくらいの扱いでした。 でも『大陸横断超特急』なども含めて、大江戸はけっこう好きでしたねえ。合掌。
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コメント
いいblogですね
読んでしまいました
ありがとう
投稿: 新世紀エヴァンゲリオン同人誌 画像 | 2010年11月 8日 (月) 10時28分