みんなちがって、みんないい。
私と小鳥と鈴と 金子みすゞ
私が両手をひろげても、
お空はちっとも飛べないが、
飛べる小鳥は私のやうに、
地面(じべた)を速くは走れない。
私がからだをゆすっても、
きれいな音は出ないけど、
あの鳴る鈴は私のやうに、
たくさんな唄は知らないよ。
鈴と、小鳥と、それから私、
みんなちがって、みんないい。
人それぞれです。 概して人間って、自分と違うもの、自分の世界に無いものを拒絶したり嫌悪したり排斥したりしてしまうものです。でも人って、ホントそれぞれなんです。同じ地点からスタートして同じゴールにたどりつくのでも、その間のルートは千差万別。 また、ある人が苦手なものをある人は得意とし、ある人が嫌いなものをある人は大好きだったりします。 だから面白いし、だから補完し合うし、だから世界は多様な広がりと厚みを獲得していくのです。
「みんなちがって、みんないい。」 なんて、ポジティブで心の広い世界観なのでしょう。 逆にみんな違わなくて一様だったら・・・ぞっとしますね。いじめや差別やファシズムって、そうですもん。 違いを認め合う社会、それを築いていくのは一人ひとりの心の持ちよう次第なのです。
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