「マザーウォーター」:癒しのBGV的映画
映画『マザーウォーター』は、とにかく「ゆったり」です。このキャストですと、当然『かもめ食堂』や『めがね』の線を狙っているのでしょうけど、それら以上に終始ゆったりした世界です。
豆腐とウイスキー(水割り)とコーヒー、それぞれに「水が命」。人々のあっさりさっぱりした性格と日常の営みも、まさに水の如し。でも一本調子なんだよねえ。それでは映画として機能しません。まあ癒しのBGVとして、なんとなく流しておくのにはいいのかも知れませんが・・・。
とにかく限られた登場人物たちが、ゆったりとした暮らしの中で飲んだり食べたり子供と遊んだりを繰り返すのみ。こんなんで、この人たちの生活って成り立っていくのかしらん?と心配したりするのは大きなお世話なんでしょうか。 また京都を舞台にしているのに、みんな標準語ってのも、不思議な世界ですよね(もっとも、この世界に関西の言葉は似合わない気がいたしますが)。
それでも澄み切った映像に、気持ちのいい風は吹き抜けていくのですけどね・・・。 ゆったりで気持ち良過ぎて、眠くなること必至です。
そして豆腐やコーヒーもさることながら、ウイスキーが飲みたくなること必定の映画ではあります(ただ、あのバー、広めのカウンターはいいけど、ちょと明る過ぎるなあ)。
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