「SPACE BATTLESHIP ヤマト」:かくし芸大会ですか!?
映画『SPACE BATTLESHIP ヤマト』は、なかなかに長くていやになる2時間18分でした。 とにかくダメダメな点が多くて、「実写版」の難しさを端的に表すような作品になっています。
まず下向き矢印入りのユニフォームが(÷)=かっこわりぃ~です。まあアニメ同様なんでしょうけど、アニメだとスーツですが、本作ではジャケットのみで下は普通のパンツ。へんなの。かえってカッコ悪いっす。
VFXも山崎貴だけにしっかりしてはいますが、今どきこれぐらいでは驚きもしません。むしろ艦内や機器のデザインの古めかしさに唖然とします。まあ原作アニメに合わせたってことなのでしょうけど、うーむ・・・2段ベッドとか「蟹工船」みたいだし、未来感が著しく欠如しています。
役者たちの芝居もヘタで、全体的に「かくし芸大会」とかのパロディー・ドラマみたい。西田敏行とか出てくると、ますますそんな感じです。それにしても柳葉、西田、緒形、黒木、マイコと、みんなこのユニフォームが似合わないよなあ。主要キャスト以外の乗組員が妙に素人っぽくて、この戦艦に乗り組んでいる(きっと)エリートだっていう説得力がありませんし。
そして木村拓哉があまりにも古代進ではなくてキムタクでしかないので、これまた唖然。しぐさにせよ口跡にせよ、いったいどういうつもりやねん?これでは「スマスマ」でのパロディー・コントにしか見えませんです(キムタクさんの画像はジャニーズの管理が厳しくて、ないんです)。
やっぱり山崎努の演技だけはレベルが違う素晴らしさ。山崎さんだけは見るに値しました(でも時々、「いいかげんに白ーいBOSS」とか言いそうでしたけど)。 橋爪功さんもかなり良かったのですが、軍服姿の橋爪さんを見て、「ああ、この人にアドルフ・ヒトラーを演じさせてみたい」と思わずにはいられませんでした。
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