「ランナウェイズ」:チチチチチチチ・・・チェリー・ボム
映画『ランナウェイズ』、よく作りましたねえ。あの「Cherry Bomb」の、逆に言えばそれ以外はほとんど誰も知らない、ロック史に埋もれてしまっている'70年代のガールズバンドThe Runawaysの物語。まあ、ガールズバンドの草分けとしての価値はあるわけでしょうけど・・・。
とにかくあのダコタ・ファニングちゃん(16歳になったんだねえ)が、あのシェリー・カリーを演じるってとこが興味の中心。うーん、丸顔の彼女が細長顔のシェリーを演じることの難しさはありまして・・・やはりタイプが違いますよねえ。頑張ってますけど、少しイタイ。逆にジョーン・ジェットの方はピッタリ&ソックリでした。
でもシェリーが(『ロッキー・ホラー・ショー』のような)コルセット姿で熱唱する「Cherry Bomb」のステージ場面は、やはりこの作品のハイライトでもあるので、なかなかに見せてくれました。いちおうカッコイイです。今、YouTubeで本物を見ましたが、かなり完璧にアクションやら何やらをコピーしております。歌も頑張ってます。
まさに「セックス・ドラッグ・ロックンロール」を地で行って、破滅すべくして破滅した彼女たち(特にシェリー)でした。ただ、それ以上の掘り下げはなく、あまり出来の良い作品ではありませんが、エンディングの無常感とセンチメントは嫌いじゃないかも。
それよりも何よりもエンドタイトルで、シェリーの母を演じていたのがあの『ペーパー・ムーン』や『がんばれベアーズ』のテイタム・オニールだと知って、それはもうビックリ! 47歳ですって! そうか新旧の元名子役の対決でもあったのですね。
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