「婚前特急」:最近の吉高さんって・・・
映画『婚前特急』は、結構笑えたとは言うものの、もっと良い作品に成り得たうらみが残ります。5つ股かけてた吉高由里子が、最後に「本当にふさわしい相手」と結婚するまでのコメディーなのですが、演出がイマイチ。ちょっと間が悪かったり、テンポが遅すぎたり、この作品の場合はタイトルのように「特急」っぽく突っ走った方が、ノリノリのテンポで成功したろうなと思います。
お相手となる男優も、榎木孝明、加瀬亮、青木崇高、吉村卓也とバリエーション豊富なのですが、何と言ってもSAKEROCKのメンバーだという浜野謙太が最高!! この素人っぽさ、ちんちくりんで小デブでむさ苦しい外見(ムチャクチャやな)! なんかだらしなくて、ずうずうしくて、へらへらしてて、鈍感で、不器用で・・・、でもミニラみたいで憎めない感じ。
いやー、いい味出してます。この感じは貴重です。彼と吉高がののしり合ってケンカする場面は、実に笑えます。
それにしても最近の吉高由里子って、なんだかヘンな感じになっちゃってると思いません? トリスのハイボールのCMなんかでもそうなのですが、例えば『蛇にピアス』の頃と較べると、顔が妙に丸くなってるし、眉毛とかアイメイクとかが妙にイケてないですよね。ヘンに和風な感じと言いましょうか、おばちゃんっぽい感じと言いましょうか・・・。誰かまわりに修正してあげる人がいないのでしょうか?心配です。
終盤でのおばあちゃん(白川和子)の登場は、なかなかシュールなまでに凄いです。ギリシア演劇で言うところの「デウス・エクス・マキナ」(機械仕掛けの神)ってやつですね。ここは劇場内でもかなりドッカンと笑いが起きていました。
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