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2011年4月 3日 (日)

「ザ・ファイター」:こんな家族は嫌だ

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映画『ザ・ファイター』は、アメリカ映画らしさをたっぷりしたたらせた上出来のボクシング映画でした。先頃のアカデミー賞でも、助演女優賞(メリッサ・レオ)と助演男優賞(クリスチャン・ベール)を下馬評通りに受賞しています。

338580_010 まあ、この二人は確かに巧かったですけど、主演のマーク・ウォールバーグも、恋人役のエイミー・アダムス(『魔法にかけられて』の王女様役!)も、良い演技でした。 そして7人ぐらいいる小姑姉妹の猛烈なウザさ加減も凄かったっす。

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それにしてもクリスチャン・ベールの役者バカっぷりにはあきれますが、今回の彼は「ルパン三世」そっくり!実写版作ったら、表情から何から彼こそがルパンです(本作ではモミアゲは長くなかったけど)! その昔、日本では目黒佑樹がルパンを演じた『ルパン三世念力珍作戦』なる珍作があったようですけど・・・。

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このベール演じる大馬鹿ジャンキー兄貴と、メリッサ・レオ演じるビッグ・バッド・ママ、そしてウザい小姑姉妹とまあ、気の狂いそうな人間関係の中、搾取されてるだろうに、ヤツらを見捨てないウォールバーグがもうじれったいのなんの。「さっさとそんなやつらとは縁切れよ!!」と、エイミー・アダムスならずとも思わずにはいられません。お父さん、よく我慢してるよなー。

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ボクシング場面では、突然形勢が変わったり、そんなに強そうでないパンチが決まったりして・・・要するに、映画的盛り上げのルーティーンにはまっていないあたりが、妙にリアル。確かに実際のボクシングって、そうだったりしますもんねえ。 

エンドタイトルに出てくる実在の二人、特にバカ兄貴が「いかにも」だったので、笑えました。

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コメント

友達と見ました。

今回は厳しいコメントに なります。

問題児な母親と兄貴でしたね。母親を演じたメリッサ・レオがアカデミー賞の助演女優賞と兄貴を演じたクリスチャン・ベイルが助演男優賞を受賞した演技力は さすが!

ウォルバーグ演じるミッキーに重荷にさせてiたのは まぎれもない事実。急遽代役の相手選手は体重差がありすぎな無茶な対戦を組ませてたり 特に兄貴は 薬や暴力沙汰で 足をひっぱりまくって・・・・

ミッキーは家族に甘過ぎですよ!それが元で前の奥さんと別れて娘との親権も無いんでしょうし、トレーナーや恋人のシャーリーンにも散々迷惑かけて・・・・

 キチっとしたプロモーターがミッキーに声をかけてきたとき それを快く思わない母親は親父さんと恋人のシャーリーンを罵倒して気分が悪かったです。

 "家族は家族、ボクシング・ビジネスはボクシング・ビジネス"の区分けをしないと・・・・

 ボクの小さいときの知り合いのレストランのご主人とその息子さんも そうでしたが、息子さんが後を継ぎたいと言った時 父親であるご主人は・・・

 "よそでメシ食ってこい"と言ったそうです。身内がそばにいては しがらみや甘えが出て 腕を磨くのに妨げになるから よそで修業して一人前になってこいって事です。

 母親と兄貴は そう言うべき立場なんです!

投稿: zebra | 2012年9月16日 (日) 02時10分

zebraさん、そうだそうだ! 同感です。

投稿: 大江戸時夫 | 2012年9月16日 (日) 23時15分

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