ようやく「もしドラ」
今さらですが、『もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの「マネジメント」を読んだら』を読みました。いや、古本屋で見つけたので。 うむむむむ、これはなかなかですね。小説になってませんね。なんだかなあ。なんか物語はあるのだけれど、セリフもあるのだけれど、とにかく事象だけを書き連ねていったというか・・・。 うん、要するに「描写」がないんですね。それゆえ、小説の「味わい」ってもんが一切ありません。描写にこそ、小説の本質はあるのだと思うのですが・・・。
(以下ネタバレあり) 話の展開やディテールもかなり強引かつ陳腐。まあドラッカー入門解説書の意味合いが強いので、あまりどうこう言うのも野暮なんでしょうけど、それにしてもねえ。 安易に死病なんか出してほしくなかったです。まあ、クライマックスはそれなりに盛り上がりましたけど。でも、そもそもこれで甲子園に行けちゃうってのは、いくらなんでもあり得ないっすよねえ。リアリティーなさすぎ。 ドラッカーの教えの方も、この程度ではあまりにも中途半端では? まあ、あくまでも「とっかかり」ってことなんでしょうけどねえ。
それでも前田敦子主演の映画版は、6月4日公開予定です。主人公「みなみ」のモデルとなった峯岸みなみは主演ではなく助演として出演するそうです。 それと、大地震の影響で放映が延期されていたNHKのアニメ版は4月25日からのオンエアだそうです。
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