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2011年6月 7日 (火)

「ソリタリー・マン」:諸行無常の響きあり

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映画『ソリタリー・マン』、公開2日目、日曜の夕方だといういのに観客は小生を含めて5人。でも観て良かったです。こういう普通のアメリカ映画--スターが何人か出てて、そこそこ楽しめるドラマがあって、印象的なシーンや台詞がいくつか散りばめられているような--って、めっきり公開されなくなりましたねー。これだって都内では渋谷のシアターNだけですもん(あぶないあぶない)。

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黒づくめのファッションに身を包んだマイケル・ダグラスが、自家薬籠中の「富も地位も得たエネルギッシュで傲慢な男」を、少々の嫌味をまぶしながら見事に演じます。 この男の「今までの戦歴に裏打ちされた圧倒的『自信』」と、「迫り来る老いに脅かされる『落日』の焦り」のバランスが絶妙に演じられているのです。

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ほんとにこの作品は、『平家物語』ばりに「諸行無常」を感じさせてくれます。なんか男にとっては「イタイ」作品です。そこら辺が面白いところですし、いい役者たちがそれをサポートします。なんか久々のダニー・デヴィートや、『ソーシャル・ネットワーク』のジェシー・アイゼンバーグがいかにもの適材適所で活躍しますし、新星イモージェン・ブーツのスッキリした美しさといったら!きっとこれから人気が出ることでしょう。 スーザン・サランドンはさすがの安定感と“味”。今年は『ウォール・ストリート』でもマイケルと共演してましたもんねえ。

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(以下ネタバレあり) ラストでベンチに座ったマイケルが立ちあがります。先に車に乗った前妻のサランドンの方に行くのか?それとも直前に横切った若い女を追っていくのか?、その答えは出さずにフェイドアウト→エンドタイトルとなるのです。どっちなんだろうなあ。彼がどうするかを選ばなきゃいけないとしたら、大江戸としては後者だと思いますね。「バカは死ななきゃ治らない」のだし、だからこそ“Solitary Man”(孤独な男)なのだと思うのであります。

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受信: 2011年6月 7日 (火) 09時12分

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   『ソリタリー・マン』  (2009) 50代後半のベン・カルメン(マイケル・ダグラス)は、かつてはカーディーラーとして成功を収め、望むものは何でも手に入れてきた。 無類の女好きである彼は、妻ナンシー(スーザン・サランドン)と離婚後、大手自動車メーカーの役員を父にもつジョーダン(メアリー=ルイーズ・パーカー)と交際し、再起の機会を狙っていた。 しかし、欲望を抑え切れず、彼女の娘にも手を出してしまい・・。 製作国 アメリカ  SOLITARY MAN..... [続きを読む]

受信: 2011年6月 8日 (水) 23時17分

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