「ハロー キティ アート展」が圧巻
松屋銀座で『ハロー キティ アート展』を見ました。日本が誇るKAWAII文化の象徴であるハローキティの決定版にして、多分に実験的でもある展覧会。もちろん大人の鑑賞に耐えうるものです。いや、それどころか近年見た展覧会の中でも、かなり上位に来そうです。
この佐藤卓さんによるポスターデザインのミソは「A」と「R」の中にキティちゃんの目の形が入っていること、そして「ハロー」の「ロ」の字の中にキティちゃんの鼻の形が入っていることですね。
そして本展のシンボル・ビジュアルとなっているこの「いちごキティ」は、キティ3代目デザイナーの山口裕子さんによるもの。イチゴはサンリオのシンボルですから(ちなみに創業者の辻信太郎さんは「いちごの王様」として活躍されてます)。 とは言え、このネコとイチゴの融合はインパクト強いです。しかし、まぎれもなく35年の歴史を背負った、現在の究極のキティちゃんを見事に表していると思います。
会場は入口すぐから不思議な映像の仕掛けがあり、ワンダーランドに誘います。 キティちゃん誕生の1974年から2010年まで年ごとの代表プロダクトを紹介したり、古い博物館か学校の資料展示室みたいなレトロなスペースがあったり、いかにもお宝風なプラチナキティが輝いてたり、着物やオートバイやギターや三味線(猫の皮?)に至るまでの多彩なタイアップ商品があったり・・・。その数と幅広さに圧倒されます。しかも文化的文脈からキティを解説するキャプションの文章がいいんです。読ませます。
息を呑む絶景だったのは北から南まで1200種類もの「ご当地キティ」を、昆虫標本の如く壁面のケースにズラリと並べた展示。よくもまあ、です。良く見ると1点1点に添えられた昆虫標本風説明ラベルの字が、場所によって違うんです。複数名による手書き文字。なんかスゴイです。
最後の大部屋には山口裕子さんによるキティを描いた大作の油絵が16点も展示され、そのスケールや、その独創的なアート性に圧倒されます。キレイ、カワイイ+偉大。やはりハローキティは、真のポップ・アートであり、私たちが誇れる同時代文化の華なのだと感じました。 また同じ部屋にはキティの「いちごオブジェ」が5種類ありまして、会場を出た所のグッズコーナーでそのレプリカが472,500円で販売されていたりもしました。
展覧会図録(書籍扱いかな)『いちごの想い』(1,575円)もさっそく買いました。いちごキティのビニール袋に入ってて、わーい。しおりもいちごキティになっていて、こするといちごの香りがするのです! 本の内容も良質です。
佐藤卓さんデザインの展覧会オリジナルグッズ・コーナーもあり、一筆箋やらポチ袋やら凧やら、なんか色々とありました。うちわの裏には数字の「15」、いちごですね。 チロルチョコ展覧会バージョンも。紙箱がステキです。
小ぶりのキティ缶バッジ6種類が、こんなビニケースに入ったやつも。A/B2つのセットがあり(計12種類ってこと)、大江戸はAセットを買いましたよ。
一筆箋やポストカード各種も買いました。欲しいものいっぱいあって、困っちゃいます。
抹茶茶碗までキティでびっくり。
こんなキリヌキ絵柄のゴミ箱(または用途自由のバスケット)って、この会場で去年見た『ミッフィー展』の時にもありましたね。
AKB48のチームA、K、Bそれぞれのバージョンのステイショナリーも。
いやー、けっこうそそられるものばかりですね。 最近『ハローキティ検定』(実際にそういう検定制度があるわけではにのですが)という本を読んだ大江戸としては、もうメロメロです。
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コメント
ご当地キティー、老眼鏡片手につぶさに拝見。
最後は目がショボショボになりました。
投稿: risi@いけばな | 2011年8月26日 (金) 07時35分
risiさま、お疲れ様でした。 小さいものに凝るのは日本文化の伝統ですよねえ。ストラップのルーツは、もろに根付なわけですし。
投稿: 大江戸時夫 | 2011年8月27日 (土) 01時13分