漫画版『センセイの鞄』
川上弘美の小説『センセイの鞄』は、大江戸も大好きです。それを谷口ジロー(「孤独のグルメ」!)がマンガにした単行本(もともとは『漫画アクション』に連載)全2巻を中古で買いました。原作も1話完結型エピソードを連ねた構成ですが、マンガも同様です。とにかく原作に忠実です。 2009年と2010年に刊行されたものですが、当時朝日新聞の書評欄なんかでも高く評価されておりました。
具体的に絵になると、「ああ、センセイってこういう顔なんだ」「ツキコさんって、こういう感じかあ」などと、感興も新たです。ですけど、実に頭の中にあった通りという、「裏切らない」感じが、原作へのリスペクトとなっていて、なかなか結構なお味です。 居酒屋の場面が多いこともあり、これを読むとすっごく飲みたくなります。特に日本酒をお燗で。間違いありません。思えば原作の時もそうでしたもんねえ。 大江戸的には、「こういうセンセイみたいな生き方のスタイルって、悪くないな」と思いますね。
最後に川上原作の『パレード』(センセイとツキコさんの番外編)もついております。
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